親知らずの抜歯にかかる費用はどれくらい?相場と治療の流れ

公開日:
更新日:

基本的に痛みや腫れなどの問題がない親知らずについては、無理に抜く必要はありません。ですが、トラブルを繰り返しているような場合や、他の歯に悪い影響を与える場合は抜歯を検討すると良いでしょう。

中には「費用の心配がある」「治療内容がよくわからず不安」といった方もいるのではないでしょうか。
そこで、親知らずの抜歯にかかる費用の相場や治療の流れ、気になる痛みや腫れなどの問題について紹介します。この記事を読むことによって親知らずを抜歯するうえで押さえておきたいポイントがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

梅田で歯医者・歯科をお探しならデンタルオフィス大阪梅田までご相談ください

親知らずを放置するとどうなる?

親知らずは何の悪さもせずただひっそりと生えているものもあれば、以下のようなトラブルを招くものがあります。

◆親知らずによる代表的なトラブル

  • 痛みや腫れが出てくる
  • 歯並びが悪くなる
  • 手前の歯を溶かしてしまう
  • 腫瘍の原因になることがある

親知らずは一番奥に生えている歯ということもあり、磨き残しが発生しやすいです。繰り返し虫歯になっているような場合は、思い切って抜いてしまうのも一つの選択肢です。うまく磨くことができず、虫歯や歯周病を引き起こしてしまえば痛みや腫れにつながります。

また、横や斜めに生えている親知らずが手前の歯を押し出し、歯並びに悪影響を与えることも珍しくありません。隣に生えている歯の根っこを溶かすほど押し出してしまうようなケースもあります。

場合によっては腫瘍や嚢胞といったものの原因になることもあるので、残すべきか、抜くべきかについてはよく検討してみてください。

何かすでにトラブルが起こっている場合、放置するのはおすすめできません。親知らずについて何か問題を感じているのであれば一度歯科医院で相談し、抜歯するべきか判断してもらうと良いでしょう。

こちらの記事では、親知らずの痛みについて解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:親知らずが痛いときに考えられる原因と腫れが出たときの対処法

親知らずを抜歯する際にかかる費用の相場

親知らずの抜歯を行う場合、どの程度の費用がかかるのかは、選択する歯科医院によって異なります。ここでは、一般的な相場について紹介します。

◆費用相場(3割負担)

  • 検査費用:3,000円程度
  • 治療にかかる費用:1,200~5,000円程度
  • 消毒費用:400円程度
  • 抜糸費用:600円程度

親知らずといってもどのような形で生えているのかによって抜歯にかかる費用が変わります。
まっすぐ生えている親知らずなら総合的な費用は1,200円ほどで済むことが多いです。一方、完全に埋まっていて詳細な検査をするためにCT検査なども必要になるような場合は、4,000円を超える費用がかかります。

また、保険診療ではなく自費診療となる場合は料金が大きく変わります。自分の場合は保険が適用できるか、どの程度の費用がかかるのかについては、直接歯科医院で確認してみましょう。

親知らずを抜歯する治療の流れ

親知らずの抜歯を行う場合、丁寧な検査をして詳細を調べたうえで以下の流れで進むことになります。

◆全体的な流れ

  1. 局所麻酔を施す
  2. 麻酔が作用しているかを確認する
  3. 親知らずを抜く
  4. 根っこの汚れを専用器具で取り除く
  5. ゼラチンスポンジで止血する
  6. 状態によって縫合する
  7. 抜歯後30分程度ガーゼを噛んで止血する

親知らずの抜歯というと、かなり痛みが激しいのではないかと心配する方もいますが、局所麻酔を施すので治療中に痛みを感じることはありません。

親知らずを抜く際、切開が必要になるかは、親知らずの状態によって違いが大きいです。一般的に垂直に生えているケースは少なく、多くの方が斜め、または横向きで生えています。
また、完全に歯肉に埋まっているケースも少なくありません。

適した方法で抜歯を行い、汚れを取り除いてから止血、必要に応じて縫合して完了です。

親知らず抜歯後に痛みや腫れはある?

親知らずを抜歯する場合、状態に応じて数日~1週間程度は痛みや腫れが伴います。親知らずがどのような形で生えていたのかによっても違いが大きいです。
まっすぐ生えていた場合はほとんど切開が必要ないので、痛みも抑えられるでしょう。一方、完全に埋まっていた親知らずを抜くために切開したような場合は痛みや腫れが長続きしやすくなります。
ただ、痛み止めが処方されるので、それほど心配はいりません。

痛み止めを飲んでいるのに我慢できないほどの痛みがある場合などは、遠慮せずに治療を受けた歯科医院で相談してみてください。なお、痛み止めは用法・容量を守って服用することが大切なので、自己判断で量を増やして飲むのは避けましょう。
患部を濡れタオルなどで冷やすことにより痛みを和らげる方法もあります。

治療中は麻酔が効いているので痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れ始めると徐々に痛みを感じるようになります。ひどい痛みが発生してから痛み止めを飲んでもすぐに効果は得られないので、早い段階で飲んでおきましょう。
服用の詳細については歯科医院で説明があるので、そちらに従ってください。

抜歯の必要な場合は早めに検討を

いかがだったでしょうか。親知らずの抜歯にかかる費用について紹介しました。相場や抜歯をするうえで押さえておきたいポイントなどについてご理解いただけたかと思います。
必ずしも抜歯が必要になるものではありませんが、何かトラブルがある場合は早めに検討した方が良いでしょう。

デンタルオフィス大阪梅田では、適切な検査を行い、必要な治療について説明しています。気になることや不安なことがあれば、ぜひご相談ください。

大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
ネット予約 ネット予約 電話をかける