梅田の歯医者「デンタルオフィス大阪梅田」
〒530-0018 大阪府大阪市北区小松原町2番-4
口の中の一番奥に位置する親知らずは、顎のスペースが十分になければ曲がって生えてくるおそれがあり、きれいに生えてきても虫歯にならないようにケアをしなければなりません。
親知らずに痛みを感じるときは、炎症や虫歯などいくつかの原因が考えられます。症状に応じてケアを行う必要があり、痛みや腫れがあるときは専門医で早期治療を行いましょう。
この記事では親知らずが痛む原因と対処法について紹介します。親知らずのトラブルがある方、トラブルに対処したい場合の参考にしてください。
梅田で歯医者・歯科をお探しならデンタルオフィス大阪梅田までご相談ください
目次
親知らずが痛む原因はいくつか考えられます。
ここでは、親知らずの痛みを引き起こす主な4つの原因について説明します。
智歯周囲炎とは、親知らず(智歯)特有の炎症の呼び名です。
親知らずがきれいにまっすぐ生えてこられず、歯茎と一緒に盛り上がって生えてしまい、親知らずの隣にある歯との境目に深い歯周ポケットが発生します。
そこに酸素を嫌う歯周病菌が好んで入り込み、食べかすなどをエサとして繁殖し、炎症を引き起こす症状です。
ポケットの深さや場所は口の中の状態や親知らずの生え方によって変わるため、自分でケアをしきれないときはこまめに歯科クリニックを受診しましょう。
虫歯、歯周病はどちらも歯と歯茎の一般的な症状で、親知らずにかかわらず発生するリスクがあります。
「親知らずが痛むと思っていたら、親知らずの隣の歯が虫歯になっていた」「親知らずではなく隣の歯茎が歯周病にかかっていた」というケースもみられるため、親知らずが直接の原因になっていない場合もあるようです。
親知らず自身がまっすぐきれいに生えていても、虫歯になると他の歯と同じように削らなければなりません。
歯周病も同様に、歯垢や歯石が溜まらないようにクリーニングを行ってケアを行い、症状を改善していくことになります。
こちらの記事では、親知らずの虫歯について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:親知らずの虫歯は治る?進行度による治療方針と費用の相場
萌出は歯が生えることを指す言葉です。
主に乳幼児の歯が生える際に使われる言葉ですが、親知らずの場合にも「萌出」と呼びます。
親知らずの萌出は40代以降でも起こる場合があり、症状には個人差があります。
ジクジクした痛みが長く続くケースや、短時間だけ激しい痛みが生じるケースもあります。
親知らずがまっすぐ生えた場合は痛みが比較的早く治まりますが、斜めや横向きに生えると痛みが悪化し、治療が必要になります。
歯性感染症とは、虫歯や歯周病の原因となる細菌が、顎の骨や口のなかの組織に広がって炎症を引き起こす細菌感染症です。
親知らずが原因で引き起こされることもあり、痛みのほか、発熱、倦怠感、腫れといった症状が表れます。
症状が悪化すると、顎や首の周囲まで炎症が広がることもあるため、早めの受診が大切です。
炎症は生活習慣によって悪化することがあるため、日常的にデンタルケアを心がけ、異常を感じたら早めに歯科医を受診しましょう。
親知らずが痛くなるタイミングには個人差がありますが、疲労時に痛みを感じやすくなります。
ストレスや疲労は体の抵抗力を低下させるため、親知らずによって起きた炎症を悪化させやすくなるのです。
特に寝不足になると痛みが出やすくなり、痛みによってさらに寝不足になるという悪循環に陥るおそれがあるため注意が必要です。
痛みや疲労を我慢しても、風邪などの病気になるとさらに痛みが悪化してしまいます。
そのため、疲労を感じたときは無理をせず体を休め、早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。
また、空腹は体の免疫力を低下させ、痛みを悪化させるおそれがあるため、食事は決まった時間に摂り、デンタルケアを欠かさないようにしましょう。
親知らずに痛み・腫れがあるときは、どのように対応するべきなのでしょうか。5つの方法をチェックしていきましょう。
痛みや腫れがあるときというのは、歯周病菌や虫歯菌が繁殖し歯と歯茎を中心とした組織を攻撃しています。
そのため、口の中に彼らのエサとなる糖分や食べかすが残っていると症状の悪化を招きます。
痛みがあるときほど、できるかぎり口の中を清潔に保ちましょう。殺菌効果の高い歯磨き粉やデンタルリンスを使い、飲食をしたあとは口の中をそのままにせず、うがいだけでも必ず行うようにしましょう。
痛み止めの服用も痛みの軽減に効果的です。市販の鎮痛剤は頭痛や歯痛といったさまざまな痛みの緩和に効果が期待できるため、飲み慣れているものを服用しましょう。
ただし、痛みがすぐになくなったりきれいに取れたりするわけではありません。
鎮痛剤を飲んだからといって炎症が収まるわけではなく、原因となっている親知らずや歯周ポケットなどを治療しなければ収まらない可能性もあるため、早期に医療機関を受診してください。
腫れが出ている部分は、熱をもっており他の部位よりも熱さを感じます。
炎症が起きるとまず痛み・腫れ・熱感が症状として現れてくるため、患部を頬の上から冷やします。
鎮痛剤と同じく、冷却材や濡れタオルは一定の鎮痛効果が期待できます。
しかし炎症を完全に鎮めるものではなく、一時的な応急処置であることに注意が必要です。
また、痛みのある部分を直接冷やそうと、氷やその他の冷たいものを患部に当てるのは避けてください。
歯茎が腫れたり、痛みが出たりするときは、身体の抵抗力が落ちているサインです。
なんとなく具合が悪い、体調がおもわしくないといったときに親知らずの症状に悩まされたときは、抵抗力が落ちていると判断できます。
抵抗力はすぐに上がるものではないため、生活習慣の改善によって少しずつ体力をつけなければなりません。
無理をせずたっぷりと休息をとりながら、身体に必要な栄養をつけていきましょう。
血行不良にならないように、適度な運動やエクササイズを取り入れても良いでしょう。
身体や口の中は清潔に保ち、生活バランスの改善を意識してみてください。
親知らずは口の中の一番奥にあるため、どの程度虫歯や歯周病にかかっているかがわかりにくい特徴があります。
特に親知らずと隣の歯の間にできる歯周ポケットははじめから深い場合もありますが、歯周病にかかることでさらに深くなり、炎症が進行する可能性も。
クリニックではレントゲンや歯科用CTで状態をチェックし、一人ひとりの患者さんに合った治療法を提案してもらえます。
気になる症状は放置せず、早期に歯科医院を受診しましょう。
関連記事:親知らずが生えている歯茎が痛む理由と治療方法を紹介
親知らずの痛みを放置するとさまざまな病気の原因となります。
ここでは、早期に対応できるよう、親知らずを放置した際に起こり得る症状を解説します。
親知らずが細菌感染を起こしている場合、放置すると細菌が骨にまで達することがあります。
細菌が骨を溶かす現象は「骨吸収」と呼ばれ、一度溶けた骨は元に戻りません。
また骨吸収は悪化すると親知らずだけではなく、周囲の歯の骨も溶かし、場合によっては親知らず以外の歯の抜歯も必要となります。
骨吸収は進行すると骨がもろくなり、治療の際のリスクも高まるため早めの対応が重要です。
骨吸収自体では痛みを感じにくいものの、進行すると親知らずの周囲が炎症を起こし、強い痛みが生じます。
そのため、炎症による痛みを感じたら、早めにクリニックへ相談することが大切です。
親知らずが斜めや横向きに生えてくると、隣接する歯が親知らずによって圧迫されることがよくあります。
親知らずが原因で歯並びが乱れると、歯磨きをしても汚れが落としにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また症状がひどい場合は、親知らずが横に生えて歯全体の歯並びや噛み合わせを悪くして顎関節症を発症する可能性もあります。
顎関節症を発症すると、歯の痛みだけに留まらず、頭痛や肩こりといった体の不調にもつながります。
親知らずの痛みはこれらの症状の予兆でもあるため、早めの診断を受けましょう。
虫歯の治療には浸潤麻酔を使用しますが、親知らずを放置して炎症が悪化すると麻酔が効きにくくなります。
炎症を引き起こした組織は酸性化するため、麻酔薬が作用しづらくなり、効果を低下させるのです。
このため抗生物質などのお薬を使って親知らずの炎症を治療し、ある程度炎症が治まってから親知らずの治療に移ります。
また伝達麻酔と呼ばれる広範囲に麻酔を行なう方法ならば、浸潤麻酔が効きにくい親知らずでも効果が見込めます。
しかし伝達麻酔は高度な技術が必要なため、施術できる医療機関が限定されます。
難しい施術であるため失敗のリスクも大きく、一般的に下顎の親知らずの治療に用いられます。
親知らずが正常に生えない場合、周囲に汚れが蓄積して細菌が繁殖する原因となります。
細菌は親知らず付近の患部に炎症を引き起こし、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼ばれる感染症となります。
智歯周囲炎は虫歯や歯周病の原因となるだけではなく、口臭や発熱、口内が腫れることによって口が開きにくくなったり、物を噛めなくなったりします。
さらに悪化すると炎症が顔にまでおよんで顔全体が腫れたり、副鼻腔炎といった別の病気を引き起こす可能性もあります。
智歯周囲炎は、薬の服用と患部の消毒によって治療します。
ただし、親知らずの生え方によっては再発しやすく、抜歯が必要になる場合もあります。
親知らずまわりのトラブルは、親知らずを抜くことで改善しやすくなるといわれています。
ただし、誰もが必ず抜歯しなければならないわけではなく、生え方や使われ方によっては抜かなくてよいケースもあります。
ここからは、親知らずの抜歯が必要な2つのケースについて紹介します。
親知らずの抜歯が必要なケースは、顎のスペースが十分になく斜め向きに生えてしまうケースと、顎まわりにまったく余裕がなく完全に横を向いてしまっているケースに分かれます。
抜歯が必要な親知らずは、生えている向きや角度、骨との癒着といった細かい部分まで検査しなければなりません。
まっすぐ生えているものはどの歯科医院でもスムーズに抜歯できますが、複雑な生え方をしている親知らずについては、かかりつけの歯科クリニックを受診のうえ、さらに専門的な処置が必要になる場合があります。
必要に応じて口腔外科に対応しているクリニックや病院、口腔外科の専門医などに相談を行ってください。
親知らずが斜め向きに生えている状態とは、まっすぐ生えるためのスペースが確保できなかったため、やむを得ず上に出ていき、一部が生えた状態です。
どの程度歯茎から出られるかは顎のスペースや歯の大きさ・本数にもよりますが、しっかりと生えようとするほど隣の歯にぶつかってしまうため、歯と歯のあいだにすき間ができるほか、隣の歯を押して痛みが出ます。
部分的に歯茎から歯が顔を出している状態も、歯茎に覆われている部分と歯として顔を出している部分との境目に汚れが溜まりやすく、虫歯以外にも歯肉炎や歯周病が発生しやすくなっています。
親知らずが横向きに生えているケースは、親知らずが生えてくる余地がないために、歯が生えていける方向が限られ横を向いてしまったケースです。
横を向いている状態で歯茎から歯が出るパターンと、完全に歯茎の中に埋まっており横を向いているケースとに分かれており、どちらも正常な上向きではないため、歯茎に埋まった部分をめくってから歯を取り除かなければなりません。
歯茎ですべて覆われている歯も、成長とともに歯茎ごと盛り上がるため歯周ポケットができやすい状態になります。
虫歯の心配はありませんが、放置していると歯周ポケットに歯周病菌が繁殖する原因になります。
親知らずは正常にまっすぐ生えた場合は抜歯する必要はありません。
正常に生えた場合は生える際にうずくような痛みがありますが、生え終わったあと次第に痛みは治まっていきます。
ただし、親知らずの周囲に細菌が侵入すると炎症を引き起こすため、口内を常に清潔に保つようにしましょう。
ここでは親知らずが痛くなる原因と対処法について説明しました。
親知らずの症状は個人差が大きく、痛みの原因も多岐にわたります。
自力での正確な診断は難しく、放置すると悪化して深刻な感染症を引き起こすおそれがあります。
そのため、親知らずに異常を感じたら放置せず、早めにクリニックへ相談しましょう。
大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」
コラム監修者
資格
略歴