公開日 2023.09.26 更新日 2026.01.22

虫歯がうつるのは本当?虫歯が発生しやすい方の特徴も紹介

「虫歯のある方とキスをしたり、同じ食器を使ったりすると、虫歯がうつる」なんて話を聞いたことはありませんか?
知らぬ間にお子さまにうつってしまっていた、というケースは避けたいですよね。

そこで本記事では、虫歯が他人にうつることはあるのか、という疑問にお答えします。
虫歯が発生しやすい口腔内の特徴も紹介するので、虫歯を徹底的に対策したい方はぜひ最後までご覧ください。

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虫歯はうつる?

虫歯が人からうつるのは、本当です。
そもそも虫歯は、ミュータンス菌をはじめとする虫歯菌に感染することで起こる病気です。

大人の口腔内には、虫歯菌だけでなくさまざまな常在菌が存在しています。
虫歯菌は、キスや同じ食器の共有などによって、唾液を介して人から人へ移動します。
その後、口腔内の歯垢や食べカスなどを餌にして増殖することで、虫歯の症状に発展するというわけです。

なお、生まれて間もない赤ちゃんは、口腔内に虫歯菌が存在していません。
大人が直接的あるいは間接的に接触することで、虫歯菌が入り込んでしまうとされています。

ただし、年齢にかかわらず、口腔内に虫歯菌が入り込んでも、必ず虫歯になるわけではありません。
口腔内を常に清潔な状態に保てば、虫歯の発症を予防することができます。

虫歯からほかの歯にうつることはある?

口腔内にできた虫歯が、ほかの歯にうつることは実はありません。

しかし、虫歯ができたあと、何も対処せずに放置しておくと口腔内に汚れが蓄積し、虫歯菌が増殖していきます。
仮に虫歯が増えた場合、それは虫歯が1つあることが原因ではなく、口腔内の環境が劣悪であるためです。

たとえば、歯ブラシが届きにくい歯と歯のあいだが虫歯になると、接している歯も同様に虫歯になることがありますよね。
これは、虫歯を発生させた虫歯菌がほかの歯にうつったことが直接的な原因ではなく、口腔内が清潔でないために虫歯菌が増殖していることが関係しています。
口腔内の環境によって、虫歯が発生するリスクを大幅に促進する可能性があることを押さえておきたいところです。

虫歯を引き起こす仕組みに着目すれば、口腔内に新たに虫歯ができる原因もおわかりいただけるのではないでしょうか。

虫歯がうつりやすい方の特徴

冒頭で説明したように、虫歯菌はキスや飲食時の食器の共有などで唾液とともに移動し、その後口腔内の環境が悪ければ虫歯を引き起こします。
しかし、虫歯菌が口腔内に入り込んだからといって、必ず虫歯が発生するわけではありません。

ここでは、虫歯がうつってしまいやすい方の口腔内の特徴を紹介します。

特徴①口腔内の環境が悪い

口腔内の環境が良い方と比べると、悪い方は虫歯になるリスクが高いです。

ここで指す口腔内の環境には、歯並びや噛み合わせの悪さなどが挙げられます。
ほかにも、唾液の分泌量が少ないのも1つの要因で、これらのいずれか、あるいは複数の条件が揃うと、虫歯菌が活発的になり虫歯を発症するリスクが高まります。

なかでも、唾液の分泌量が少ない方は要注意です。
唾液には、初期段階の虫歯を自然治癒させる殺菌作用や、酸性に傾いた口腔内を中和させる作用などがあるからです。
口腔内が酸性に傾くと、歯が溶けやすい状態になり虫歯を促進させてしまいます。
唾液の分泌量を増やすには、よく噛んで食べるだけでなく、こまめに水分を補給しましょう。

そして、虫歯を発生させないためにも、歯並びや噛み合わせが悪い方は、より一層丁寧なセルフケアを意識してみてくださいね。

特徴②普段のケアをおろそかにしている

日常生活のセルフケアができていないのも、人から虫歯菌がうつって、虫歯を発症させる要因の1つです。

仕事で家に帰るのが遅くなった日や、飲み会で酔っ払った日は、面倒くさくなって歯磨きをさぼっていませんか?
歯を磨かない状態で寝てしまうと、口腔内で大量の虫歯菌が活発的に活動することになるのは言うまでもありません。
普段しっかりと歯を磨いている方でも虫歯になるのですから、セルフケアを怠るとどうなるのかは容易に想像できますよね。

セルフケアを徹底するのであれば、歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。

関連記事:【歯をきれいにする方法】セルフケアのやり方や治療法を紹介

特徴③免疫力が低下している

体の免疫力が低下していることに気づかず、虫歯になったというケースは少なくありません。

仕事や家事のストレスなどで疲労が蓄積すると、免疫力が低下して細菌に感染しやすい状態に陥り、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。
虫歯においても同様に、健康的な状態と比べて、発症するリスクが高まるというわけです。

免疫力を高めるには、生活習慣を見直して、運動と休養のバランスを整えるのがポイントです。
規則正しい生活を心掛けて、体の内側から虫歯を予防しましょう。

虫歯をうつされないための予防方法

虫歯菌の感染を防ぐためには、毎日のケアと定期的なチェックが重要です。
生活習慣の中で、特に歯磨きや食事習慣が影響を与えます。
簡単に取り入れられる予防法を実践し、虫歯のリスクを最小限に抑えましょう。

また、こちらの記事では、虫歯が痛くなった時の応急処置について解説していますので合わせてご覧ください。

関連記事:虫歯が痛いときの応急処置のやり方とは?注意点も紹介

以下の方法を実行することで、虫歯菌の感染を防ぎ、健康な口腔環境を保つことができます。

食後の歯磨きで虫歯菌の感染を防ぐ方法

虫歯予防の基本は、フッ化物配合歯磨剤で1日2回(特に就寝前)丁寧に磨き、歯間清掃を併用することです。
食後に歯を磨く場合は、甘いものを食べた後などはできるだけ早めに磨くのが効果的です。
一方で、柑橘類や炭酸飲料など酸性の飲食の直後は、30〜60分ほど時間をおいてから磨くと安心です。

すぐに歯磨きができないときは、まず水で口をすすぐ(または水を飲む)だけでも、食べかすや糖分が残りにくくなり、虫歯リスクを下げる助けになります(ただし、歯みがきの代わりにはなりません)。
こうした習慣を組み合わせて、虫歯を予防しましょう。

口腔ケアを徹底して虫歯菌の拡散を防ぐ

歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯ぐきの境目に残る歯垢(プラーク)を十分に取りきれないことがあります。
フロスや歯間ブラシを併用して、歯間の汚れをしっかり除去しましょう。

また、虫歯予防を目的に洗口液を使うなら、フッ化物(フッ素)入りの洗口液が選択肢になります。
なお、洗口液は歯磨き・歯間清掃の代わりではありません。

こうした口腔ケアを続けることで、歯垢がたまりにくくなり、虫歯のリスクを下げることにつながります。

虫歯を防ぐための食事習慣

虫歯の原因菌は糖分を利用して酸をつくり、歯を溶かしやすい状態にします。
そのため、甘いお菓子やジュースなどの摂取は控えめにし、飲食後は口をすすぐ・水を飲むなどして、口の中に糖分や酸が残りにくいようにすることが大切です。

また、虫歯のリスクは糖分の「量」だけでなく、摂取する「回数(頻度)」にも影響されます。
間食の回数を減らし、だらだら食べ・だらだら飲みを避けることを意識しましょう。
おやつを食べる場合は、加糖の少ないものを選ぶと安心です。

これらの食事習慣を見直すことが、虫歯のリスクを減らし、口腔内を清潔に保つための基本となります。

親から子へ虫歯菌がうつらないための予防策

親から子どもへ、唾液を介して虫歯の原因菌がうつる可能性があることは指摘されています。
そのため、口移しや同じスプーンの共有など、唾液が介在しやすい行為は、伝播リスクを減らす観点では控える選択肢になります。

ただし、食器の共有を避けるだけで虫歯を防げるとは限りません。
より重要なのは、養育者自身がむし歯・歯周病の治療や日々の口腔ケア(フッ化物の活用、定期健診など)を行い、口の中の環境を整えることです。

あわせて、子ども側も甘い飲食の頻度を増やさないことや、年齢に応じたフッ化物の活用など、基本的な予防を続けることが大切です。

定期的な歯科検診で虫歯菌の感染を早期発見

虫歯は痛みが出る前に進行していることが多いため、定期的に歯科検診を受けることが予防には欠かせません。
歯科医院では、虫歯の有無だけでなく、磨き残しや歯垢(プラーク)の付着状況も確認し、必要に応じてクリーニングやセルフケアの指導を受けることができます。

虫歯を早期に見つけて適切に対応することで、進行を防ぎ、治療の負担を軽くできる可能性があります。
定期健診を習慣にして、口腔内の健康維持に必要なケアを継続しましょう。

虫歯菌をうつさないための生活習慣の改善

虫歯は、歯垢(細菌)・糖分の摂取頻度・フッ化物の利用・唾液(口腔乾燥)など、複数の要因が重なって起こります。
そのため、日々の生活習慣を整えることは健康維持に役立ちますが、虫歯予防としては次の基本を優先することが大切です。

フッ化物配合歯磨剤での歯磨きを1日2回(特に就寝前)行い、フロスなどの歯間清掃も併用しましょう。
あわせて、甘い飲食の回数を減らし、だらだら食べ・だらだら飲みを避けることが虫歯リスクの低減につながります。

また、口の渇き(ドライマウス)があると虫歯リスクが高まることもあるため、気になる場合は歯科医院で相談すると安心です。

虫歯は人からうつることはあるが、口腔内を清潔に保てば予防できる

いかがでしたでしょうか?

虫歯の原因となる虫歯菌は、唾液を介して人にうつしたり、うつされたりすることがあります。
虫歯菌は口腔内の常在菌なので、口腔内の状態によって虫歯を発症するかどうかが決まります。

虫歯の発症リスクを抑えるには、歯磨きをはじめとするセルフケアを毎日欠かさないことが大切です。
常に口腔内が清潔である状態を目指して、セルフケアでは補いきれないものは、定期健診を活用しましょう。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

世航会デンタルオフィス 理事長

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系 入学
  • 2025年 同大学院 修了 医学博士取得
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