歯医者で虫歯を完治するまでにかかる時間はどのくらい?

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虫歯の治療で歯医者に通おうと思ったとき、完治までにどれくらいの時間がかかるのか気になったことはありませんか?
仕事が忙しくてまとまった時間をとれず、歯医者に行くことをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、虫歯の症状の進行度別にかかる治療時間と、時間がかかる理由をまとめてお伝えします。
あらかじめ歯医者の通院スケジュールの目途を立てておきたい方はぜひご覧ください。

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虫歯の完治までにかかる時間の目安

虫歯の完治までにかかる時間の目安

ひとえに虫歯の治療といっても、どこまで虫歯が進行しているのかによって治療内容や、それにかかる時間は異なります。

軽度の虫歯

虫歯の進行が、歯の表面のツヤがなくなる程度の初期段階であれば、ドリルで削るような本格的な治療は必要ない場合がほとんどです。
治療内容としては、虫歯を予防するためのフッ素の塗布やブラッシングの指導を行い、経過観察するだけとなるので、1度通院し、15~30分程度の治療を受けるだけで終わります。

なお、食べ物や飲み物を口に入れた際に歯が痛むようであれば、歯の表層の固い部分であるエナメル質まで虫歯が達しているため、その部分を削り、詰め物を詰める治療が必要です。
この場合は、15~30分程度の治療が1~2回ほど必要なので、何度か歯医者に通わなくてはなりません。

中度の虫歯

さらに虫歯が進行し、エナメル質の内側にある象牙質にまで達すると、虫歯部分を削る際に麻酔が必要になり、また詰め物ではなく被せ物を取り付けることになるケースもあります。
そうなると、歯の型取りや被せ物の製作などの作業が増えるため、短期間で治療を終えることはできません。
虫歯の状況にもよりますが、30分以上の治療が2~3回と続くため、通院期間は少なくとも1週間以上にわたります。

重度の虫歯

虫歯の進行がさらに進んでしまうと、歯の根元にある神経の治療が必要になります。
より状況が悪い場合は抜歯し、代わりの入れ歯やインプラントなどを入れる必要も出てきます。
そうなると当然、治療に必要な作業は増えるため、通院回数も4~6回、場合によってはそれ以上と多くなり、1か月~半年ほどの長期的な通院は避けられないでしょう。

こちらの記事では、虫歯が急に痛くなったときの対処法について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:急に歯が痛くなったときにできる対処法としてはいけないこと

虫歯の治療に時間がかかる理由

症状の進行度合いによって、虫歯の完治には数週間~半年程度と、長期間かかることがわかりました。
では、なぜこれほどの時間が必要なのでしょうか?
ここからは、虫歯の治療に時間がかかる5つの理由を解説します。

理由①虫歯の進行状況によって治療内容が変わるため

先にも示したように、虫歯がどこまで進行しているかによって完治までの時間は異なります。
特に中度~重度の虫歯の場合は治療に欠かせない作業が増えるため、治療時間も比例して増えてしまうのです。

理由②一度の通院でまとめてできる治療が少ないため

虫歯の治療は、ただ虫歯を削って終わりではありません。
そのあとに詰め物や被せ物の作成が必要であれば、まず型を取り、出来上がるまで一定の期間待つ……といったように、段階を踏んだ治療が必要不可欠です。
そのため、1度の通院ですべての治療をまとめて実施することはできません。

理由③歯全体のバランスを考えながら治療する必要があるため

人間の歯はすべて生えそろっていれば28本もの数があり、上下の嚙み合わせや隣り合った歯の状態によって口内全体のバランスを保っています。
たとえ1本であろうと虫歯を治療する際は、このバランスを考えながら進めなくてはなりません。
したがって、虫歯が複数あったとしても1本ずつ治療せざるをえず、結果として治療時間が長くなるのです。

理由④保険適用の制約があるため

虫歯の治療をする際、国民健康保険や社会保険を利用することが多いでしょう。
保険診療には細かいルールが定められており、一度の通院で受けられる治療内容は制限されます。
そのため保険適用で歯医者に通うと、何回かに分けて通院しなければならず、治療は1回で完了しません。
その結果、完治までに一定の期間が必要になります。

理由⑤計画的な治療が必要であるため

ここまでの説明からわかる通り、虫歯の治療内容にはさまざまな要因が関係しており、しっかりと治すためにも自分にあった治療計画を立ててもらわなければなりません。
その実現のためには、事前の検査やレントゲンによる骨の状態の確認など、準備のための通院が必要不可欠です。
結果として、たとえ虫歯1本の治療だとしても、総合的な治療時間は長くなるものなのです。

虫歯の治療には軽度なら30分程度、重度なら1か月以上かかる場合もある

今回は虫歯の治療にかかる時間と、その理由を解説いたしました。
虫歯は進行が進むほどに治療時間がかかりますが、早い段階であれば短期間の治療で済む場合もあります。
ですので、歯に少しでも痛みを感じるようであれば、忙しくて時間がとれないという方も、一度歯医者に診てもらったほうがよいでしょう。

デンタルオフィス大阪梅田は、普段お仕事や学校でお忙しい方にも利用していただけるよう、平日は夜18時まで、また土日も診療しております。
梅田駅から徒歩1分とアクセスも良好のため、虫歯でお悩みの際はぜひお越しください。

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
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