歯のクリーニングにかかる料金はいくら?メリットも紹介

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「歯をキレイな状態にしておきたいけど、普段の歯磨きでちゃんと汚れが落ちているか不安……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そんな時は歯医者でのクリーニングがおすすめですが、料金がいくらかかるのか、事前に把握しておきたいですよね。

そこで本記事では、歯のクリーニングにかかる料金とメリットをお伝えします。
費用感がわからないからクリーニングに行こうか迷っている、そんな方はぜひ参考にしてみてください。

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歯のクリーニングにかかる料金の相場

歯のクリーニングには大きく分けて、保険が適用される保険診療と、適用されない自由診療の2種類があります。
どちらの治療を受けるのかによってクリーニングの料金は異なるので、それぞれの場合に分けて解説します。

保険診療の場合

保険診療での歯のクリーニングの料金は、初診が3,000~4,000円、2回目以降は1,500~2,500円程度です。
初診の料金には、レントゲン撮影などの事前検査の料金も含まれています。
なお、一度のクリーニングにかかる時間は30分程度です。

自由診療の場合

自由診療での歯のクリーニングの料金は、利用する歯医者やクリーニングの内容によって料金が大きく変わり、5,000~30,000円程度と開きがあります。
一度のクリーニングは1時間程度で終わります。
料金に開きが出てしまう理由については、次の章で詳しく説明していきますので、引き続きご覧ください。

保険診療と自由診療の歯のクリーニングの違い

なぜ保険診療と自由診療でここまで料金に差が出るのでしょうか?
これには、それぞれの診療の目的が異なることが大きく影響しています。

保険診療のクリーニングは、歯の治療を目的として行われます。
たとえば歯周病になってしまった際、歯と歯ぐきの状態を確認し、歯石を除去するためのクリーニングを実施しますが、これは治療の一環と見なされます。
なぜなら、歯石は歯周病の症状が悪化する原因であり、取り除くことが歯周病の治療のために必要不可欠だからです。
この場合は、治療行為として保険の適用対象となるため、料金の一部が負担されます。
ただ保険の適用には制約が伴い、一度の施術で実施できることには制限があります。

一方、自由診療はあくまで、予防や、審美的な観点で歯をキレイにすることを目的としているため、治療として見なされません。
たとえば、見た目をよくするために、歯についたたばこのヤニ汚れや着色を落としたい、といったケースが該当します。
この場合保険は適用されず、患者が料金を全額負担しなくてはならないため、保険診療と比較して支払う総額が増えてしまうのです。

ただ自由診療には、患者の希望に応じてクリーニングの内容を決められるというメリットがあります。
一度の診療で汚れをすべて取り除くなど、保険診療では制限が課されていたことも、自由診療では可能です。
しかしこの場合、希望した内容や歯医者が個々に設定しているプランによって料金が変わるため、費用感にはばらつきが出てしまいます。

このように、クリーニングの目的によって、保険診療と自由診療のどちらに該当するかが変わり、それに応じて料金も変動します。
ただし、自分がどちらに該当するのかは歯医者にて判断してもらう必要があるという点には注意してください。
審美目的で歯医者に行っても、歯石の付着が多いと判断されれば、まずは治療の必要があると保険適用のクリーニングを最初に行う場合もあります。
保険診療と自由診療を併用するパターンもあるため、クリーニングや治療の進め方は必ず歯医者に相談して決めるようにしましょう。

歯のクリーニングを受けると得られるメリット

歯のクリーニングを受けると得られるメリット

 

保険診療と自由診療は目的が異なり、料金も変わるということがわかりました。
次は、歯のクリーニングを受けると実際にどのようなメリットが得られるのかを、4つご紹介していきます。

メリット①歯の本来の美しさを取り戻せる

自由診療であればクリーニングによって、コーヒーや茶渋などが原因の軽い着色汚れを落とすことができます。
これにより、歯は本来の自然な美しさを取り戻し、見た目もよくなるでしょう。
ただし、長年蓄積した汚れや、変色した歯を真っ白に戻すまではできないため、そうした場合はクリーニングではなくホワイトニングの検討をおすすめします。

メリット②自分で取れなかった歯石が取れる

口内に残った汚れに細菌が繁殖しかたまりになると、歯垢となります。
その歯垢が集まって石のように固くなったものを歯石とよび、放置すると細菌の巣窟となり、虫歯や歯周病を悪化させてしまいます。
また厄介なことに、歯に付着するとしっかりとくっつくため、通常の歯ブラシで取り除くことは容易でありません。
しかしクリーニングではこの歯石を除去できるため、自分で歯を磨く以上に、虫歯や歯周病に対して予防効果を期待できます。

メリット③虫歯や歯周病の予防につながる

メリット②でも述べたとおり、歯石を除去し口内環境を清潔に保つことは、虫歯や歯周病の予防につながります。
さらに、自由診療で行われるPMTCとよばれる手法では、歯石の除去以外にもさまざまな施術が行われます。
PMTCの施術内容の例は以下のとおりです。

PMTCでの施術内容

  • 歯石除去
  • 歯の表面の清掃
  • 歯間汚れの除去
  • フッ素やトリートメント剤の塗布

歯石除去以外にもさまざまな施術を行うため、より効果的に虫歯や歯周病を予防できるのです。
またPMTCを受けることで、それまで見落としていた虫歯や、治療が必要な歯が新たに見つかることがあるので、症状がひどくなる前の早期治療にもつながります。

メリット④口臭の予防に役立つ

歯石のもとになる歯垢は細菌のかたまりであり、口臭の原因の1つです。
歯垢は歯と歯のあいだに挟まっていることが多く、普段の歯磨きでも取り除きづらいため、クリーニングでしっかりと除去することが口臭予防に役立ちます。

歯のクリーニング後の状態を維持するには?

クリーニングによって虫歯や歯周病を予防できるということがわかりましたが、クリーニングの後のセルフケアも予防には必要不可欠です。
一度クリーニングをしたとしても、その後の日々の歯磨きをないがしろにしてまっては元も子もありません。
クリーニングの際には、自分にあった歯磨きの仕方を教わることもあります。
セルフケアを怠らないという意識を持ち、教わった方法で毎日欠かさず歯をキレイにすることを心がけましょう。

こちらの記事では、歯をきれいにするセルフケア方法について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:【歯をきれいにする方法】セルフケアのやり方や治療法を紹介

歯のクリーニングを受ける頻度

口内が良好な状態であれば、3〜6か月に1度ほどのペースでクリーニングを受けるのが望ましいです。
しかし日々の歯磨きやケアを怠っていると、上記の頻度では汚れを落としきれないこともあり、そうなると何か問題があるたびに歯医者に通う事態に陥ってしまいます。
毎日のセルフケアを欠かさずにいれば、何度も歯医者に通うこともなくなり、トータルでかかる料金を抑えることもできるので、毎日しっかりと歯を磨きましょう。

歯のクリーニングの料金は診療形態や内容、歯医者によって大きく変わる

今回は、歯のクリーニングにかかる料金と得られるメリットをお伝えしました。
歯のクリーニングにより口内環境を清潔に保つことで、効果的に虫歯や歯周病を予防できます。
ただ、保険診療ではなく自由診療になる場合は、どのような内容のクリーニングを受けるのか、またどこの歯医者で受けるのかによって料金が大きく変動します。
クリーニングを受けたいと思っている方は、まずは歯医者にて口内環境を診てもらい、クリーニングの内容と料金を確認しましょう。

デンタルオフィス大阪梅田では、ご来院の際にしっかりとカウンセリングを行います。
自分に合ったクリーニング方法で、歯をキレイにしたいとお考えの方はぜひお越しください。

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
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