梅田の歯医者「デンタルオフィス大阪梅田」
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歯のグラつきは、歯周組織の衰えによって引き起こされることがありますが、歯周組織が健康で喫煙などによるダメージが少なければ、長く良好な状態を保てます。
しかし、歯がグラグラして痛む場合は、歯周病などの可能性を考慮する必要があります。
放置しても自然に治ることはなく、かえって症状が悪化するおそれもあるでしょう。
そのため、歯がグラグラして痛みを感じたら、早めに歯科クリニックを受診することが大切です。
この記事では、歯がグラグラして痛いと感じる際に考えられる原因や治療法、その前にできる予防法などについて解説します。
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目次
歯がグラグラして痛む状態は、明らかに健康とはいえません。
つまり、放置していても基本的に自然に治ることはなく、放置していると症状が悪化してしまい、歯を抜かなくてはならなくなることもあります。
そのため、歯がグラグラして痛いと感じたらできるだけ早く歯科クリニックを受診することが重要です。
歯がグラグラしているときには、避けるべき行動があります。
放っておけば治る、いずれ違和感がなくなると思って放置しても、原因が虫歯や歯周病であれば自然に治ることはありません。
むしろ症状が悪化してしまい、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。
歯がグラグラして気になるからといって、無理に動かしたり触ったりするのは避けましょう。
グラグラしている歯は不安定な状態にあるため、無理に触ると炎症や出血を引き起こすことがあります。
もともと歯茎や靭帯が不安定な状態でさらに刺激を加えると、炎症が悪化するおそれがあります。
硬い食べ物などを噛むために強い力をかけるのも、避けるべき行動の1つです。
強く噛むことによって歯や歯茎にダメージを与えてしまうと、症状の悪化につながります。

歯がグラグラして痛い際に考えられる原因には、歯肉のトラブルである歯周病を含む6つの原因が挙げられます。
それぞれの原因と治療方法をチェックしていきましょう。
歯茎が歯周病菌の侵入を受けると、歯周組織が細菌を追い出そうとして体の免疫機能に働きかけ、「歯肉炎」という炎症が発生します。
歯肉炎の原因である歯周病菌に対処せず放置していると、炎症が進んで「歯周病」へ進行します。歯を支えていた歯茎が下に下がっていき、土台として歯を支えている歯槽骨も溶け出していきます。歯がグラグラしている状態は、このような歯周病の影響が考えられます。
歯周病によって歯がグラグラしたときは、まず患部の状態をチェックします。歯肉が大きく下がったり、歯槽骨が溶け出したりしている状態はすでに中程度以上のレベルと判断できます。
歯槽骨など、必要な組織が溶けてしまった場合は「歯周組織再生療法」で骨を再生する治療が行われます。抜歯は歯周組織が完全に歯を支えられず、再生療法も受けられない場合の手段として検討されますが、患者さんごとの症状やぐらつきの程度にもよるため、必ず抜歯をしなければならないわけではありません。
こちらの記事では、歯周病の症状と予防法について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:歯周病の症状・原因と今日から取り組める4つの予防法
食いしばりや歯ぎしり、その他の原因で歯根が割れてしまったときも、歯を支える機能に異常をきたし上部がグラグラとしてきます。
割れの程度にもよりますが、歯には常にものを噛む、発話するといった行動によって力がかかるため、軽度なヒビ割れでも放置せず早期に治療を行わなければなりません。
割れてしまった歯根は自然に元に戻ることはなく、歯根のみを完全に再生させる方法も存在しないため、破折の状態が小さいケース以外では抜歯が選択肢となります。元の割れた歯を抜いたあと、インプラントやブリッジで人工的な歯根に置き換えることになります。
歯根の先にまで膿が溜まるケースというのはすでに歯周病が進行しており、重篤な歯槽膿漏の可能性があります。免疫細胞と細菌が戦った結果膿となり、それらが歯根に溜まっている状態です。
根尖性歯周炎や歯周嚢胞と呼ばれる歯周病の症状のほかに、辺縁性歯周炎や智歯周囲炎といった炎症が関係して発生します。
原因となった症状や患部の状態にもよりますが、細菌感染を起こしている部分はすべて除菌し、取り除く必要があります。骨にまで歯周病菌が達している場合は患部を取り除いてから再生治療を実施するなど、必要に応じて外科的な治療を行います。
歯の根元ではなく、歯根より上の部分がグラグラするときは、被せ物の劣化も考えられます。なんとなく噛み合わない、ぐらついているような気がするといった場合には、治療した歯でも何らかの原因で被せ物が合っていないかもしれません。
差し歯をしている方は、土台部分に使っている歯科用接着剤が劣化し、歯を留められていない場合もあります。
被せ物や土台の接着剤が劣化しているときは、一度材料を外して被せ直しや詰め直しを行う必要があります。年数の古いものほど再治療が必要になるため、かかりつけの歯科クリニックで相談を行ってください。
歯周病にかかっていなくても、歯ぎしりによって歯に圧力や力がかかり、歯がぐらつくケースがあります。歯根の割れや欠け、歯槽骨をはじめとする骨へのダメージ蓄積によって歯が動揺し、抜けやすくなるケースもみられます。
歯ぎしりが直接の原因であれば、マウスピースの装着や矯正治療によって改善が期待できます。ストレスや枕の高さといった、歯ぎしりを引き起こす原因を取り除く方法も有効です。
ボクシングの試合中に、選手の口の中から出血をしたり、歯が抜けることがあります。
これと同様に、スポーツや転倒事故などによって歯に強い衝撃が加わると、歯がグラグラする原因になります。
軽い衝撃であれば自然に治る場合もありますが、強い衝撃を受けた際は治療が必要です。
グラグラしている状態のままだと不安定になるため、ワイヤーやレジン(歯科用プラスチック)で歯を固定します。
また、外的な衝撃によって歯が抜けてしまった場合は、その歯を元の位置に戻す治療も行われます。

歯がグラグラして痛い場合は、大きく分けて3つの対処法が検討できます。それぞれの方法をチェックしていきましょう。
歯がグラグラしているときは、ヒビ割れの進行を予防するために硬いものを噛むのは避けましょう。粘着性のあるものも、ぐらついている歯がくっついて取れてしまう可能性があります。
痛みや炎症が出ているときは、鎮痛剤を服用して様子をみてください。ただし鎮痛剤で痛みが収まったからといってそのままにせず、症状が悪化しないうちに医療機関を受診するようにしてください。
緊急性の高い症状はすぐに歯科クリニックを受診しましょう。夜間救急など、24時間体制で歯科診療を行っている病院でも対処してもらえます。
抜歯やその他の外科的な治療が必要かどうかは、検査を受けて専門医による診療を受けなければ対処ができません。放置していると抜歯になってしまうリスクもあるため、かかりつけの歯科医院、専門医を可能なかぎり早くに受診しましょう。
被せ物や接着剤の劣化も、そのまま放置していると歯が正しく使えないため、少しでも気になるぐらつきや症状は放置するべきではありません。
関連記事:歯科検診にかかる費用の相場はどのくらい?
歯のグラつきによる痛みは、肉体的なストレスだけでなく『何か異常が起きているのでは』という心理的負担も大きくなります。
ここでは、痛みを伴う歯のグラつきを防ぐためにできることを、3つの項目で解説します。
歯磨きのブラッシングを含む、口腔内のケアを徹底することは歯のグラつきを防ぐ有効な対策です。
毛先が柔らかい歯ブラシを使って丁寧に歯磨きをしましょう。
歯周病は歯と歯の間や歯と歯茎の間といった隙間で起きやすいため、歯間ブラシやフロスなどを使ってしっかりと汚れを取り除くのが基本です。
また、マウスウォッシュを用いることで口腔内の歯周病菌の繁殖を抑えれば、こちらも歯周病の予防策になります。
マウスウォッシュは、抗菌・殺菌成分を含むものを選ぶと歯周病予防に効果的です。
水分を補給することにより、口の中を清潔に保ちやすくなります。
水分を取ることで細菌を洗い流すとともに、唾液の分泌が促進されて口腔内の自浄作用が高まり、細菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
こまめに水分を補給することは歯周病など口腔内の健康だけでなく、全身の健康を保つためにも有効です。
歯や骨を強く保つために必要なカルシウムやビタミンDを意識的に摂取することは、有効な予防策です。
小魚や牛乳、大豆、海藻などを日々の食事に取り入れることで、効率的にカルシウムを摂取できます。
ビタミンDについては、キノコ類や魚、卵などに多く含まれています。
もちろん、これらの栄養素に偏らず、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
バランスの取れた食生活を心がけることで、歯や歯茎だけでなく全身の健康増進につながります。
今回は、歯がグラグラして痛いと感じた際に考えられる原因や対処法、そして放置していた場合にどうなるのかといった点について解説しました。
歯のトラブルというと虫歯を連想しがちですが、歯がグラグラする場合は歯だけでなく歯茎や骨といった歯の周辺に問題が起きていることも考えられ、詳細な検査やチェックが必要です。
歯がグラグラする原因によって適切な治療法は異なるため、まずは原因を正確に特定することが大切です。
歯がグラグラして気になる、あるいは痛みを感じる場合は、早めにかかりつけの歯科クリニックを受診するか、専門医へ相談しましょう。
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