予防歯科へはどのくらいの頻度で通えばいいのか
この記事をお読みの方のなかには、予防歯科という言葉をすでにご存じの方も多いのではないでしょうか。
虫歯や歯周病を予防するためには、一体どのくらいの頻度で通院すればよいのか気になるところですよね。
そこで本記事では、予防歯科への通院頻度の目安をお伝えします。
予防歯科にご興味をお持ちの方は、予定を立てるうえでの参考にしてみてください。
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目次
予防歯科とは?
予防歯科は、日ごろからお口のケアを入念に行うことで、虫歯や歯周病などにかからないようにする予防医療の一つです。
具体的な内容としては、クリニックにおける口腔内の検査やブラッシング指導、専用の装置を用いた歯垢や歯石の除去などの治療が挙げられます。
予防歯科を通してお口の健康に気をつけておけば、虫歯で痛い思いをせずに済みますし、生活習慣病や認知症の予防および健康寿命の延長にもつながります。
予防歯科のメリット
予防歯科には、さまざまなメリットがあります。
詳しくは下記をご覧ください。
予防歯科のメリット
- 虫歯や歯周病の予防・早期発見につながる
- 歯の見た目がきれいになる
- 健康な歯を維持できる
- 健康寿命(QOL)を延長できる
- 治療費を抑えられる
予防歯科は、口腔内の定期的な検査と、歯のクリーニングを行うため、虫歯や歯周病のリスクを下げられます。
万が一これらの疾病にかかってしまっても、早期の発見および治療が可能です。
また、お口の中を清潔に保てるので、歯の表面の着色汚れも目立ちません。
さらに、予防歯科は、全身の健康維持にも一役買ってくれます。
健康な歯の維持は適正な嚙み合わせにつながるので、筋力の保持や認知症の予防といった副次的なメリットもあります。
このように身体全体が健康になれば、通院費や治療費がかかりません。
長い目で見ると、予防歯科に通うことで、生涯に支払う医療費をグンと安く抑えられるのです。
通院の頻度は少し高いものの、メリットの多い予防歯科は、ぜひとも検討しておきたいところですよね。
予防歯科に通う頻度の目安
予防歯科へ通う頻度としては、3か月に1回が一つの目安です。
これより頻度が低いと、歯垢や歯石が溜まってしまい、口腔内を清潔に保てません。
年に1回の健康診断よりは高頻度となりますが、虫歯や歯周病の予防のためにも、予防歯科へ通うことをおすすめします。
予防歯科の診断・施術内容
予防歯科には、大きく4つのステップがあります。
詳しい流れは、下記をご覧ください。
予防歯科の流れ
- 検査・診断
- ブラッシング指導
- クリーニング
- フッ素塗布
予防歯科の診療は、口腔内の検査、診断からはじまります。
口腔内の目視にくわえ、レントゲンあるいはCTを用いた歯の状態の確認も行います。
次に、普段適切にブラッシングできているかのチェックです。
磨き残しが多い場合は、歯ブラシの使い方やフロスのやり方など、正しい口腔ケアの方法を指導します。
ブラッシングのチェックや指導が終わったら、専用の超音波機器で歯の汚れを落としていきます。
歯ブラシでは取りきれない歯の隙間の歯垢や歯石も落とせるので、虫歯予防に効果的です。
くわえて、クリーニングの過程で歯の着色汚れもある程度落とせます。
最後にフッ素を塗布して終了です。
高濃度のフッ素を塗布することで、歯の表面の汚れをはじいて、きれいな状態をより長く保てます。
また、フッ素には歯の再石灰化を促進する作用もあります。
3か月に1回の頻度で予防歯科に通って、お口の健康を守ろう!
いかがでしたでしょうか。
今回は、予防歯科に通う頻度に関する疑問にお答えしました。
予防歯科は、健康な歯を守るために欠かせない予防医療です。
虫歯や歯周病の予防のみならず、全身の健康と健康寿命の延長の観点でもぜひ取り入れてみましょう。
なお、予防歯科に通う頻度は、3か月に1回が目安です。
ご予定に無理のない範囲でのスケジューリングをおすすめします。
コラム監修者
資格
略歴
- 1997年 明海大学 歯学部入学
- 2003年 同大学 卒業
- 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
- 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
- 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
- 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
- 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
- 2008年 医療法人社団世航会 設立
- 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
- 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
- 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
- 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
- 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系 入学