歯科検診に通う適切な頻度はどのくらいなのか?

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歯科検診が大切だとわかってはいるものの、つい先延ばしにしてしまう方は多くいらっしゃることと思います。
そもそも、どのくらいの頻度で受けるのが理想的なのでしょうか?

今回は、歯科検診に通う適切な頻度を年代別に解説します。
歯科検診の内容や金額などもご紹介するので、ぜひ参考になさってください。

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そもそも歯科検診って必要なの?

歯科検診は、虫歯や歯周病を早期発見・予防し、歯を長く大切に使うために受ける検査です。
そのため、現状で何も症状がない方でも受ける必要があります。

歯科疾患は全身の健康に影響を及ぼすことをご存じでしょうか?
虫歯は歯性感染症、歯周病は脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めることがわかっています。
早期発見によって全身の健康を守れるうえ、まだ症状が軽いうちに治療すれば費用も時間も少なく済みます。

生涯、自分の歯で物を噛む楽しみを味わえるように、今から予防することが大切です。

歯科検診にかかる時間や料金の目安

歯科検診の所要時間は、およそ30分~1時間で、そこまで長くはかかりません。
料金は、保険適用で3,000~4,000円ほどが目安です。

【年代別】歯科検診に通う適切な頻度

患者様のお口の状態によって歯科検診を受ける頻度は異なりますが、大体3~6か月に1回は受けるのが理想的です。
また、頻度は年代によっても変わってきますので、次で詳しくご紹介します。

お子さまの場合

お子さまの歯科検診は、歯が生え始める生後6~9か月頃からを目安に、3~4か月に1回程度受けるのが理想です。
大人に比べて歯のお手入れが上手にできず、虫歯になりやすいため、小まめに検査を受ける必要があります。
虫歯の治療を嫌がるお子さまがほとんどなので、普段のケアを通して予防してあげることが肝心です。

また、乳歯とはいえ虫歯を放っておくと、その後の永久歯の質や歯並びに影響が出る可能性があります。
5歳前後からは、乳歯と永久歯が混在した状態になるため、ますます気をつけなければなりません。

歯科検診では、歯磨きのトレーニングやフッ素の塗布も行ってもらえるので、早いうちから受けさせて、お口のお手入れに慣れてもらいましょう。

大人の場合

18歳以降は、3~6か月に1回を目安に歯科検診を受けるのがおすすめです。
学業や仕事に忙しい毎日を送る方が多くいらっしゃるかと思いますが、何をするにも体が元気でなければままなりません。
歯の健康維持は、全身の健康を守ることにもつながるので、必ず定期的に歯科クリニックに通いましょう。

気になる歯の黄ばみや口臭も、歯科検診で歯のクリーニングを受ければ解決します。
お口の健康を保っていると、お仕事でも清潔感のある印象を与えられます。

なかなか時間を確保できない方でも、1年に1回は必ず検診を受けてくださいね。

こちらの記事では、予防歯科について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:予防歯科に通うメリットとは?具体的な内容もあわせて解説

高齢者の場合

65歳以上の方は、1~2か月に1回の受診が一般的です。
年齢を重ねると、歯のエナメル質がすり減ったり、骨や歯茎が痩せたりして、疾患にかかりやすい状態になります。
歯の疾患は認知症や糖尿病、脳卒中などのリスクを高めるため、小まめに歯科クリニックで検査を受けましょう。

また、なるべく自分の歯で噛んで食事ができれば、健康寿命を延ばすことにもなります。

歯科検診の内容

歯科検診では、次のような内容の検査を行います。

虫歯や歯周病の確認

お口の中を目視でチェックして、虫歯や歯周病がないかを診察します。
虫歯は歯の変色の有無を、歯周病は歯と歯茎のあいだの隙間の深さを基準にして診断します。
どちらもご自身では判断できないため、歯科医や歯科衛生士に診てもらいましょう。

レントゲンの撮影

前回のレントゲン撮影から1年以上経過している場合は、レントゲン撮影を行います。
歯と歯のあいだに隠れている虫歯は、目視で発見するのに限界があるためです。

レントゲン撮影を行っても、費用は1,000円ほどしか変わらないのでご安心ください。

歯垢や歯石の除去

診察が済んだら、超音波スケーラーやハンドスケーラーを使って丁寧に歯と歯茎のあいだ、歯周ポケットに溜まった歯垢と歯石を取り除きます。

磨き残した歯垢が唾液に含まれるカルシウム成分と組み合わさると、石灰化して歯石となり、歯に付着します。
そのまま放っておくと歯周病になり、骨が痩せていってしまうので、定期的な除去が不可欠です。

歯面清掃・研磨

歯垢と歯石が取れたら、歯の表面を専用の電動歯ブラシとフッ素入りの研磨剤で磨きます。
歯の表面をなめらかにすることで歯垢の蓄積を防ぎ、フッ素で虫歯を予防します。

歯磨き指導

検診後、磨き残しが多く見られた場合は、歯磨き指導を行います。
磨き残しがあった部分に歯ブラシが当たるように磨くコツをお伝えし、実際に歯磨きしながらご自宅でもお手入れできるように練習していただきます。
歯科衛生士が丁寧にお教えするので、ぜひ指導を受けてみてくださいね。

歯科検診は3~6か月に1回は受けてお口の健康を守りましょう

今回は、歯科検診の頻度を年代別にご紹介しました。

歯の疾患は全身の健康に影響を及ぼすため、歯科検診は3~6か月に1回は必ず受けましょう。
虫歯や歯周病になる前に予防すれば、治療にかかる時間も費用も節約できます。
1回の検診にかかる時間は30分~1時間程度なので、お休みの日やお仕事帰りにぜひ歯科クリニックを受診してくださいね。

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コラム監修者

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中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
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