梅田の歯医者「デンタルオフィス大阪梅田」
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虫歯は早期に発見して治療することが大切ですが、その兆候を見つけるのは簡単ではありません。
歯の痛みは虫歯を見つける際の重要なサインです。
しかし、知覚過敏など似たような症状もあるため注意が必要です。
ここでは、歯の異常を早期に発見できるよう虫歯の痛みの特徴と似た症状の見分け方を解説します。
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目次
虫歯の痛みは進行度によって異なります。初期の段階では痛みはほとんどありませんが、冷たいものを口にすると一瞬しみることがあります。
進行すると、温かいものや甘いものでも刺激を感じ、食事中に痛みを自覚するようになります。
さらに悪化すると、何もしていなくてもズキズキと強い痛みが続くのが特徴です。
虫歯の痛みは症状の進行度によって違いがあります。
ここでは歯の異常にすぐ気づけるように、虫歯の痛みを進行度別に解説します。
エナメル質は歯の表面を覆う硬い組織で、健康な状態では半透明の白または黄色をしています。
虫歯の初期段階では、虫歯菌によってエナメル質が溶けはじめ、透明感を失って白く濁ります。
この状態は「脱灰」と呼ばれますが、痛みはほとんどなく、自覚が難しいのが特徴です。
初期の段階であれば、適切な歯磨きやフッ素ケアで進行を抑えられることがあります。
エナメル質の内側には、神経を覆う象牙質があります。
虫歯がこの層まで進行すると、冷たいものを口にした際にしみるような痛みが生じます。
多くの場合、この痛みは一時的で、刺激がなくなると治まります。
見た目が黒ずむこともありますが、外側からは変化が分かりにくいこともあるため、痛みを自覚したら早めに歯科を受診することが大切です。
虫歯が歯髄まで進行すると、歯が黒ずんだり溶けたりすることがあります。
神経が炎症を起こすため、何もしていなくてもズキズキと強い痛みを感じるのが特徴です。
夜間に痛みで眠れないこともあり、日常生活に影響を及ぼす場合もあります。
放置すると炎症が悪化し、神経が機能しなくなって一時的に痛みが消えます。
痛みは一時的に治まっても、虫歯の進行は止まらず、重篤な疾患につながるおそれがあります。
症状が深刻化すると治療も難しくなるため、歯の痛みに気がついたら早期に診断と治療を受けることが大切です。
虫歯の痛みは、時間帯によって強さが変わることがあります。
特に夜になると痛みを感じやすくなることが多く、その理由を理解しておくと対処しやすくなります。

夜に虫歯が痛みやすい主な理由は、体の状態や生活習慣に関係しています。
横になることで頭部への血流量が増え、歯の神経が圧迫されやすくなることや、日中に比べて副交感神経が優位になり痛みを感じやすくなることなどが影響しています。
ここからは、夜に歯が痛くなる理由を詳しく解説します。
頭部への血流量が増えると、虫歯の痛みを感じやすくなります。
膨張した血管により周辺の神経が圧迫されてしまうからです。
血流量は身体を横にすると増えます。
例えば、本を読むためソファの上に寝転がる、就寝するためベッドで横になるなどが考えられます。
身体を横にすると重力の受け方が変わるため頭部へ血液が流れやすくなるのです。
副交感神経が優位になる点も、痛みを感じやすい理由です。
副交感神経は、交感神経とともに自律神経を構成します。
交感神経は活動中に優位になる自律神経、副交感神経はリラックスしているときに優位になる自律神経です。
副交感神経が優位になると、わずかな痛みも感じやすくなるといわれています。
これにより、日中は気にならなかった歯の痛みに悩まされる恐れがあるのです。
入浴や飲酒でも虫歯の痛みを感じやすくなります。
これらにより血流が良くなり、血管が拡張するためです。
横になったときと同じく、血管周辺の神経を圧迫してしまいます。
これらを夜間に行う方は多いでしょう。
夜に歯が痛くなる理由のひとつです。
関連記事:急に歯が痛くなったときにできる対処法としてはいけないこと

歯の痛みで寝付けないときは、どうすればよいのでしょうか。
基本の対処法を紹介します。
虫歯の痛みに悩まされるときは鎮痛剤を服用します。
受診中の歯科クリニックから鎮痛剤を処方されている場合は、こちらを服用するとよいでしょう。
ポイントは、歯科医師の指示を守り服用することです。
処方された鎮痛剤がない場合は、市販の鎮痛剤を服用しても構いません。
現在では、歯科クリニックなどで処方している鎮痛剤とよく似たものを薬局で購入できます。
鎮痛剤服用後は、できるだけ早く歯科クリニックで相談しましょう。
一時的に痛みを抑えているだけだからです。
原因を取り除かないと、痛みは再発する恐れがあります。
こちらの記事では、虫歯治療について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:虫歯治療にかかる費用の目安と費用を抑えるため心がけたい取り組み
手元に鎮痛剤がない場合は、痛みがある部分を氷嚢などで冷やすとよいかもしれません。
患部を冷やすことで、血流を一時的に抑えられるため痛みが和らぐ可能性があります。
氷嚢の代わりに保冷剤を活用することや氷を口に含むこともできます。
ただし、氷を口に含む場合は、知覚過敏に注意が必要です。
歯の状態によっては、痛みを強く感じることがあります。
基本的には、外側から冷やすほうがよいでしょう。
歯を丁寧に磨くことも大切です。
虫歯でできた穴に食べかすなどが詰まっていると、虫歯菌の活動が活性化するため痛みが強くなる恐れがあります。
辛いかもしれませんが、丁寧なブラッシングで口腔内を清掃しましょう。
痛みが強くてブラッシングできないときは、人肌程度のお湯を使って口の中をゆすいでも構いません。
食べかすなどを取り除ける可能性があります。
現状を維持するため取り組みたい対策です。
プラスαの対策をお探しの場合は、痛みに効くとされているツボを押すこともできます。
試してみたいツボとして合谷があげられます。
合谷は、親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。
具体的には、親指と人差し指の付け根の骨が交差する場所から人差し指側へ少し上がったところにあります。
ここを反対の手で人差し指側へ押し込みます(痛気持ちいい程度の力が目安)。
ポイントは「10秒程度押し込む」「3秒程度離す」を数回繰り返すことです。
強い力で押しすぎないように注意してください。
以上の方法を試しても痛みが治まらないときや我慢できないほど痛みが強いときは、夜間救急外来の受診を検討します。
休日歯科診療を行っている診療所は、地域の歯科医師会公式サイトなどで確認できます(診察を受けられる時間帯はケースで異なります)。
ある程度の費用はかかりますが、応急処置を受けられるため痛みは和らぐでしょう。
注意点は、本格的な治療を受けられないことです。
痛みが和らいでも安心せず、歯科クリニックで治療を受けしょう。
虫歯は間違った対処法をすると悪化してしまいます。
ここでは虫歯になった際にしてはいけない注意点を説明します。
患部に違和感があると、つい触りたくなってしまいます。
しかし、手には雑菌が付着しており、虫歯の部分はもろくなっています。
下手に触ると炎症が悪化したり、脆くなった部分が欠けたり、思わぬトラブルの原因になるため、なるべく患部は触らないようにしましょう。
喫煙家のなかにはたばこを吸って虫歯の痛みをまぎらわせようとする方がいます。
しかし、たばこは口内の唾液の分泌を減少させ、口内環境を悪化させます。
また、たばこのヤニが歯に付着すると、虫歯菌の温床になります。
たばこに含まれる成分が歯の痛みを誘発することもあるので、虫歯の治療中は喫煙を控えましょう。
虫歯とお酒は一見関係ないように見えますが、お酒は血行を促進し、口内の血液の量を増やします。
これによって神経が刺激され、虫歯の痛みを悪化させる可能性があります。
また、お酒は種類にもよりますが、糖分が多く含まれているものも存在します。
飲み物だからと油断して歯を磨き忘れる人もおり、それが虫歯を悪化させる原因となります。
虫歯が見つかった際には治療が終わるまでお酒を控え、歯の治療に専念することが大切です。
虫歯が痛いときは、スポーツやお風呂、サウナなど体を温める行為にも注意が必要です。
体が温まり、血流が良くなると虫歯の痛みが増すことがあります。
特に運動中に歯の痛みがひどくなると、思わぬ怪我の原因にもなりかねません。
虫歯の治療中は激しい運動を控え、安静に過ごしましょう。入浴は湯船を避け、シャワーで済ませるのが望ましいです。
虫歯は自然には治らない病気ですが、痛みの軽いうちはそのリスクをつい軽視しがちです。
しかし、虫歯は放置しているとどんどん症状が進行し、痛みが強くなっていきます。
歯髄まで虫歯菌が入り込むと、神経を取る「抜髄」や、歯そのものを取る「抜歯」をしなければなりません。
治療の規模が大きくなるほど体への負担も増すため、歯の治療は早めに行うことが大切です。
また、虫歯を放置すると、副鼻腔炎や心筋梗塞、骨髄炎など重大な疾患を引き起こすおそれがあります。
さまざまな健康リスクを避けるためにも、定期的に歯科クリニックでデンタルケアを受けましょう。
虫歯の痛みの特徴や対処法を紹介しましたが、根本的に解消するには歯科クリニックでの治療が欠かせません。
虫歯を放置するリスクも説明しましたが、虫歯は自然に治癒することはなく、時間が経てば経つほど症状が悪化し、治療が難しくなります。
歯の健康を守るためにも、定期的に歯科クリニックで診察を受け、適切なデンタルケアを続けましょう。
「デンタルオフィス大阪梅田」では、急患にも随時対応しています。診察時間は、土日を含め9:00~13:00と14:00~18:00です。歯の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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