梅田の歯医者「デンタルオフィス大阪梅田」
〒530-0018 大阪府大阪市北区小松原町2番-4歯周病の予防と聞いて、日々の歯磨きや歯医者での検診を真っ先に思い浮かべる方は多いでしょう。
もちろんそれらも大事ですが、普段口にする食べ物についても意識すると、歯周病の予防により一層つながります。
本記事では、歯周病の予防に効果的な食べ物と、反対に口内環境を悪化させてしまう食べ物を紹介していきます。
おいしい食事を楽しみながら歯周病を予防したい方は、ぜひご覧ください。
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目次
はじめに、歯周病とは何かをおさらいしておきましょう。
歯周病とは、口の中に存在する菌によって引き起こされる慢性感染病のことです。
生活習慣病の1つで、45歳以上の日本人のうち、過半数の方に症状が出ていると言われており、大人が歯を失う最大の要因でもあります。
歯周病は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった血管の病気や、糖尿病の原因にもなりえるので、口内環境だけではなく、全身にまで悪影響を及ぼします。
そのため、歯周病の予防は、全身の健康の維持につながると言っても過言ではありません。
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歯周病に似た言葉として歯肉炎がありますが、実はこれは歯周病に含まれる症状の1つです。
歯周病の初期段階であり、歯の周りの歯茎が赤く腫れて、出血をともなう炎症が発生します。
歯肉炎が進行し、歯槽骨とよばれる、歯を支えている骨部分にまで炎症が進んだ状態を歯周炎とよびます。
ここまで症状が悪化すると、歯が抜けるおそれも出てくるので、歯肉炎の段階で治療しておきたいところです。
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歯周病を発症させないためには、歯磨きだけではなく、普段口にする食べ物についても意識する必要があります。
ここからは、歯周病の予防効果を期待できる食べ物を、4つに分類して紹介していきます。
歯周病の原因となる菌を減らすには、唾液を多く分泌させ、滅菌作用を高めるのが効果的です。
唾液の分泌量を増やすには、以下にまとめたような、食物繊維が多く歯ごたえのある野菜を食べましょう。
食物繊維が多い野菜の一例
野菜をたくさん食べれば、歯周病でダメージを受けた歯茎の修復を助けるビタミンCも摂取できるので、一石二鳥ですね。
ビタミンCのほかにも、ビタミンAやビタミンEなどのビタミン類は、免疫力アップに効果があり、歯周病の菌に対する抵抗力を高めてくれます。
そうしたビタミン類は野菜以外だと、以下の果物に多く含まれています。
免疫力アップにつながるビタミンを多く含む果物の一例
そのまま食べるのも悪くはありませんが、発酵食品であるヨーグルトと一緒に食べると、より効果的に免疫力を高められるのでおすすめです。
ドコサヘキサエン酸(DHA)をはじめとする質のよい脂を含む食品も、歯周病予防として有効です。
質のよい脂を含む食品の一例
反対に、ラードやベーコン、マーガリンなどには、あまり質のよくない脂が含まれているので、歯周病予防としてはなるべく摂取しないほうが賢明です。
歯を支える骨を丈夫にすることも、口内環境を良好に保つためには欠かせません。
骨を丈夫にするには、カルシウムを摂取する必要があります。
以下の食品にはカルシウムが多く含まれているので、積極的に摂取するように心がけましょう。
カルシウムを多く含む食品の一例
特に牛乳は、虫歯の予防効果があるカゼインも含んでおり、骨を丈夫にできるうえに虫歯も予防できるので、日常的に摂取していきたいですね。
歯周病や虫歯の予防に効果を発揮する食べ物がある一方で、口内の状態を悪化させてしまうおそれがある食べ物も存在しています。
以降3つに分類して、上記に該当する食べ物を紹介していきますので、普段の食生活を見直すきっかけにしてみてください。
免疫力を直接的に抑える食べ物は存在しませんが、バランスの悪い食事を続けていると免疫力が下がるのは確かです。
具体的には、カップラーメンや冷凍食品などの加工食品ばかりの食事や、だらだらと食べる間食などが該当します。
また、極度な食事制限で栄養不足に陥っても、免疫力の低下を招きます。
決まった回数、バランスのとれた食事を3食しっかりととることが、免疫力を高めて歯周病を予防するために欠かせないことの1つです。
糖分を多く含む食べ物や、柔らかくねばねばした食べ物は、歯周病の原因となるプラークが増殖する温床になりえます。
以下のような食べ物が該当するので、食べる際は注意が必要です。
歯周病菌が増殖する食べ物
ただし、これらの食べ物を摂取してはならないというわけではありません。
たとえば、食事の後にすぐ口をゆすいだり、食べ過ぎを抑制したりすれば、大きな問題にはならないでしょう。
辛すぎる物や熱すぎる物など、刺激の強い食べ物は口内の炎症を悪化させるかもしれません。
口内の炎症は、悪化しても痛みを感じにくいので、症状の進行に気づけないケースが多々あります。
いつの間にか炎症がひどくなっていた、なんて事態に陥らないためにも、あまりにも辛い食べ物や熱い食べ物は、できる限り避けることをおすすめします。
今回は、歯周病の予防に効果的な食べ物と、口内環境を悪化させる食べ物を紹介しました。
食物繊維やビタミン類、質のよい脂やカルシウムなど、歯周病の予防にはさまざまな栄養が欠かせません。
これらの栄養を豊富に含む食べ物を普段から意識的に摂取し、悪影響を及ぼす食べ物を避ければ、歯周病の予防につながります。
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