インビザラインはつらい?つらさを感じてしまう原因と対処法

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「インビザラインがつらいと感じる原因や対処法は?」
「インビザラインでつらさを軽減するポイントは?」
「インビザラインで失敗したと不安に感じるケースとは?」

見た目も性能も上がった最先端の矯正器具、インビザライン。
本記事では、インビザラインが時に「つらい」と感じられる原因を深く掘り下げ、実用的な対処法を解説していきます。

虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れに悩んでいる方、治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

インビザラインは、透明なマウスピースを使用する矯正方法で、目立たず、取り外し可能な点が特徴です。

治療は患者様自身の日常生活に合わせて調整可能で、患者の意思が重要な役割を果たします。
たとえば、インビザラインは従来の矯正方法と異なり、型取りが一度で済むため、患者さんの負担が少ないです。

また、インビザラインは患者さんごとにカスタマイズされたマウスピースを使用し、約1年半から2年の治療期間を要します。

この治療法は、患者さんの生活スタイルやニーズに合わせて柔軟に対応できるため、多くの方に選ばれています。

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インビザラインがつらいと感じる原因

インビザラインの使用に伴う不快感は、多くの人に共通する悩みです。
ここからは、インビザラインがつらいと感じる原因を5つ紹介します。

  • 装着時間の長さ
  • 装着時の痛み
  • 治療効果の感じにくさ
  • 治療期間の長さ
  • 治療終了後の後戻り

それぞれ見ていきましょう。

原因①装着時間の長さ

インビザラインの装着時間の長さは、多くのユーザーにとって大きな悩みの一つです。
一般的に、インビザラインは1日22時間の装着が推奨されていますが、これを守るのは容易ではありません。

この長時間の装着が必要な理由は、インビザラインがマウスピースの圧力によって歯を動かすためです。

装着時間を守れない場合、治療効果が十分に得られず、治療期間が延長するリスクもあります。
このため、患者さんは日常生活の中で装着時間を確保し、治療計画を正しく進めることが重要です。

原因②装着時の痛み

インビザラインの装着時に痛みを感じる原因は、新しいマウスピースに交換した際に歯を動かす圧力がかかるためです。

一般的に、この痛みは2~3日でピークに達し、その後は減少します。

痛みは我慢できる程度で、ワイヤー矯正に比べると少ないとされています。

しかし、初めて装着する際や新しいマウスピースに変えた時には、圧迫感やしめつけられる感じがあり、これが痛みとして感じることがあるのです。

この痛みは、マウスピースに慣れることで減少すると報告されています。

こちらの記事では、について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

原因③治療効果の感じにくさ

インビザラインの治療効果は確かですが、その実感には時間がかかることがあります。

とくに、マウスピース矯正は徐々に歯を動かすため、即効性は期待できません

インビザラインで歯が動いている実感が得られない主な理由は、マウスピースのフィット感や矯正進行のスピード、個人差による感覚の違いなどです。

治療の進行と実感のタイミングには個人差があり、一般的には数か月後から変化を感じ始めることが多くなっています。

不安を感じた場合は、定期的な診察や専門家とのコミュニケーションを通じて、治療の進行状況を確認することが重要です。

原因④治療期間の長さ

インビザラインの治療期間の長さは、多くの患者にとって大きな懸念事項です。

一般的に、インビザラインの治療期間は約1.5年から3年とされていますが、個々の歯並びや治療計画によって異なります。

治療期間が長引く主な理由は、マウスピースの定期的な交換と、それに伴う歯の動きの適応に時間がかかるためです。

しかし、治療期間中の適切なケアと定期的な歯科医師との相談により、治療の効率を高めることが可能です。

また、治療期間を短縮するための方法も存在し、これにはマウスピースの正しい使用や、定期的な歯科診察の遵守が含まれます。

原因⑤治療終了後の後戻り

インビザライン治療後の後戻りは、多くの患者にとって気になる問題です。

後戻りの主な原因は、装着時間の不足、自己判断での治療中止、悪習慣の継続、適切なブラッシングやクリーニングの怠慢などです。

対策として、保定装置の正しい使用や歯周病予防が重要。

インビザラインはワイヤー矯正と比べて特別後戻りしやすいわけではなく、どの矯正方法でも後戻りのリスクは同程度です。

治療後の適切なケアと定期的な歯科診察が、美しい歯並びを維持する鍵となります。

インビザラインで失敗したと不安に感じる場合

インビザラインの治療において、時には失敗や不安を感じることもあります。

  • 治療計画が不十分の場合
  • 治療を補助する器具を使用していない場合

ここからは、以上2パターンにおける具体的な解決策を紹介します。

治療計画が不十分の場合

インビザラインの治療計画が不十分な場合、失敗のリスクが高まります。

失敗例には矯正期間の延長や出っ歯になるケースが含まれます。

これらの問題は、治療計画の不備や歯科医師の経験不足が原因で起こることがあります。

治療計画が不十分な場合、期待した効果が得られず、治療期間が延びたり、最終的な歯並びに満足できないことがあるからです。

インビザライン治療を成功させるためには、信頼できる歯科医師を選び、治療計画を十分に話し合うことが重要です。

治療を補助する器具を使用していない場合

インビザライン治療において、アタッチメントや顎間ゴム(ゴムかけ)の使用は、治療の成功に不可欠です。

たとえば、アタッチメントは小さな樹脂製の器具で、歯並びの微調整や治療をスピーディに進めるために使用されます。

また、ゴムかけは歯並びを綺麗に仕上げる上で重要な役割を持っているのです。

これらの補助器具を使用しない場合、治療効果が低下し、不安や失敗を感じる原因となることがあります。

正しい使用方法と適切なケアにより、インビザライン治療の成功率を高められるでしょう。

インビザラインがつらいときの対処法

インビザラインの使用で感じるつらさに直面した時、どう対処すれば良いのでしょうか。
ここでは、以下の6つの方法を解説していきます。

  • マウスピースの使用時間を調整する
  • 柔らかい食べ物を食べる
  • 鎮痛剤を服用する
  • マウスピースの使用ルールを守る
  • 違和感を我慢せず、歯科医師に相談する
  • 保定器具を忘れずに使用する

安心して治療を続けられるよう、それぞれ確認してください。

対処法①マウスピースの使用時間を調整する

インビザラインの使用において、マウスピースの装着時間の調整は重要なポイントです。

インビザラインは1週間で約0.025ミリの歯の移動が可能で、1日の装着時間を守れなくても大きな影響はないとされています。

しかし、何日も装着時間を守れないと歯並びに影響が出る可能性があります。

そのため、一時的に外す場合や、20時間の装着に減らす場合でも、矯正の進行状況を考慮し、歯科医師と相談しながら調整することが重要です。

適切な調整により、治療中のつらさを軽減し、効果的な矯正を目指しましょう。

対処法②柔らかい食べ物を食べる

インビザライン治療中の食事は、硬いものや粘着性のあるもの、歯に挟まる可能性のあるものは避けるべきです。

これは、破損や変形の原因になるためです。

とくに、固い食べ物を食べると歯に力がかかり、痛みを感じやすくなります。

そのため、インビザライン治療中は柔らかい食べ物を選ぶことが推奨されます。

たとえば、スープ、ヨーグルト、プリンなどの柔らかい食品は、痛みを和らげるのに役立ちます。

また、食事の際はマウスピースを外すことが重要です。

これにより、インビザラインの破損を防ぎ、治療中の不快感を軽減できます。

対処法③鎮痛剤を服用する

インビザラインの痛みに対する鎮痛剤の使用は、多くの患者にとって有効な対処法の一つです。

インビザラインの痛みは通常、ワイヤー矯正より軽いものであり、弱めの鎮痛剤で十分に痛みを和らげられます。

新しいアライナーに替えた時や歯が動く時に痛みを感じることがありますが、これらの痛みは一時的なものです。

鎮痛剤の使用は、これらの痛みを和らげるのに役立ちます。

ただし、鎮痛剤の使用はあくまで一時的な対処法であり、痛みが続く場合は歯科医師に相談することが重要です。

対処法④マウスピースの使用ルールを守る

インビザラインのマウスピース使用におけるルールを守ることは、治療の成功に不可欠で、正しい付け方と外し方を理解し、適切に取り扱うことが重要です。

たとえば、飲食時はマウスピースを外し、清潔に保つことが必須。

ルールを守ることで、痛みの軽減や治療効果の最大化が期待できます。

正しい使用法を身につけ、快適な矯正生活を送りましょう。

対処法⑤違和感を我慢せず、歯科医師に相談する

インビザラインの違和感は、放置すると歯並びの悪化や治療の遅延につながる可能性があります。

違和感が2週間以上続く場合は、速やかに歯科医師に相談することが重要です。

適切なアドバイスを受けることで、治療期間の無駄を防ぎ、身体的・精神的ストレスも軽減できます。

インビザライン治療中の違和感は一時的なものが多いですが、異常を感じたら専門家の意見を求めることが大切です。

対処法⑥保定器具を忘れずに使用する

インビザライン治療後の重要なステップは「保定」です。

保定器具の使用は、矯正効果を維持し、歯の後戻りを防ぐために不可欠。

とくにインビザラインでは、専用の「ビベラリテーナー」が推奨されています。

このリテーナーはインビザラインよりも30%高い耐久性を持ち、長期使用に適しています。

また、アライナー1枚分の後戻りまで補正可能で、インビザラインと同じ感覚で使用できるため、患者さんにとっても使いやすいでしょう。

保定器具の適切な使用は、インビザライン治療の成功を左右する重要な要素です。

インビザラインでつらさを軽減するポイント

インビザラインの治療は、時につらいものですが、適切な対応でその苦しみは軽減できます。

  • 信頼できるクリニックを選ぶ
  • インビザラインの経験者と情報を共有してモチベーションを上げる
  • インビザライン矯正の利点を考える

インビザライン使用時の不快感を和らげるための実用的なポイントを紹介します。

ポイント①信頼できるクリニックを選ぶ

インビザライン治療の成功の鍵は、信頼できるクリニック選びにあります。

クリニック選びのポイントは、インビザラインの実績や医師の経験、そして患者の声です。

たとえば、インビザラインのプロバイダーランクが高いクリニックは、多くの症例を経験しており、信頼性が高いとされています。

また、医師の資格や矯正治療のアプローチ方法も重要です。

患者の声や口コミを参考にし、自分に合ったクリニックを選ぶことが、治療の成功への第一歩となります。

ポイント②インビザラインの経験者と情報を共有してモチベーションを上げる

インビザラインの経験者と情報を共有することは、治療のモチベーションを高める重要なポイントです。

たとえば、マイナビニュースによると、20~30代女性のインビザライン経験者1,003人を対象にした調査では、多くの人がインビザラインのメリットとデメリットを共有しています。

このような情報交換は、治療中の不安や疑問を解消し、同じ経験をしている他者との共感を通じて、治療を続ける勇気を与えます。

また、実際の経験者の声は、インビザラインの効果や適応に関するリアルな情報源となり、治療の期待を現実的に調整するのに役立つでしょう。

ポイント③インビザライン矯正の利点を考える

インビザライン矯正の利点を考えることは、治療中のつらさを軽減する重要なポイントです。

とくに、インビザラインの使用は食事回数の減少につながり、結果としてダイエット効果が期待できます。

たとえば、インビザラインを装着することで間食が減り、痩せたという声が多くあります。

また、自信を持って笑顔を見せられるようになることも大きなメリットです。

インビザラインは目立ちにくく、日常生活においても自然な笑顔を保てます。

これらの点を考慮すると、インビザライン矯正は見た目の改善だけでなく、生活習慣の改善にも寄与する治療法と言えるでしょう。

インビザラインのつらさに6つの対処法を

今回は「インビザラインがつらい」と感じる原因とその対処法についてまとめました。

インビザラインの使用においては、装着時間の長さ、痛み、治療効果の感じにくさ、治療期間の長さ、治療後の後戻りなど、さまざまな原因がつらさを引き起こすことがあります。

しかし、これらの問題には具体的な対処法が存在し、適切な対応を行うことで、治療の過程をより快適に過ごすことが可能です。

この記事を読んだあなたが、インビザライン治療をより前向きに、そして快適に進められることを願っています。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
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