公開日 2023.12.15 更新日 2025.09.02

インビザラインに年齢制限はある?年齢による効果の違い

「インビザラインの年齢制限は?何歳から始められる?」
「逆にインビザラインは何歳まで利用できる?」
「年齢別に異なるインビザラインの効果について知りたい」
見た目も性能も上がった最先端の矯正器具、インビザライン。

本記事では、そんなインビザラインと年齢の関係について、網羅的に解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れに悩んでいる方、治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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インビザラインは何歳から始められる?

インビザライン矯正は、永久歯が生えそろってから始められます。
永久歯が生えそろっていれば年齢に関わらず治療が可能で、とくに痛みが少なく、目立ちにくい透明なマウスピースを使用するため、心理的な負担も少ないです。

インビザラインは、子供から大人まで幅広い年齢層に適用可能で、とくに永久歯が生えそろった後の治療開始が推奨されています。
これにより、見た目の美しさと機能性の両方を兼ね備えた矯正治療が実現します。

こちらの記事では、インビザラインのメリット・デメリットについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

インビザライン・ファーストならお子様も利用可能

「インビザライン・ファースト」は、乳歯と永久歯が混在する子供 でも利用可能な矯正治療です。
透明で取り外し可能なこの装置は、見た目の心配や虫歯のリスクを軽減し、子供の歯列の精密な改善を可能にします。
しかし、治療期間が短く、長期的な管理が難しい点に注意が必要です。
また、実例が多くないため、他の治療方法も検討することが重要です。

子供のころから始めるメリット

「インビザライン・ファースト」は、子供向けに特別に設計されたインビザライン矯正方法です。
この治療法の最大のメリットは、子供の成長期に合わせた矯正が可能であることです。
たとえば、インビザライン・ファーストは、永久歯の正しい位置への生え方をサポートし、将来的な抜歯の必要性を減らせます。

また、透明なマウスピースを使用するため、装着中も目立ちにくく、子供たちの日常生活や学校活動に支障をきたしません
これにより、子供たちが自信を持って治療を受けられるのです。

子供のころから始めるデメリット

「インビザライン・ファースト」は、子供向けのインビザライン矯正として開発されましたが、デメリットも存在します。
子供がインビザラインを使用する場合、装置を長時間付けている必要があり、食事中には取り外す必要があるため、日常生活における管理が必要です。
また、装置を破損するリスクもあります。

インビザラインは何歳まで利用できる?

インビザライン矯正は年齢制限がとくになく、口内が健康であれば誰でも受けられます
インビザライン矯正には基本的に年齢制限はなく、高齢者でも歯と歯槽骨が健康であれば治療が可能です。
しかし、歯槽骨が弱くなっている場合は、歯列矯正が難しいとされています。
歯槽骨は歯周病が進行すると脆弱になるため、口内の健康維持が重要です。

インビザラインは、年齢に関わらず、健康な歯と歯槽骨を持つ人ならば、美しい歯並びを目指せる治療法です。

大人になってから始めるメリット

インビザラインは、年齢を問わず多くの大人が利用できます。
とくに、目立たない透明なマウスピースは、社会人にとって大きなメリットです。
通院回数が少なく、日常生活に影響を与えにくい点も魅力的。
また、取り外し可能なため、食事や歯磨きが容易で、衛生的です。

インビザラインは、見た目を気にする大人にとって、効果的かつ便利な矯正方法と言えるでしょう。

大人になってから始めるデメリット

インビザラインは、年齢を問わず利用可能ですが、大人になってから始める場合のデメリットもあります。
とくに、長時間の装着が必要で、これを怠ると再開時に痛みを感じることがあります。
また、マウスピースを紛失するリスクや、食事後の歯磨きが必須となる点も注意が必要です。

さらに、歯並びが極端に悪い場合は治療が難しいこともあります。
大人になってからのインビザライン治療は、これらの点を理解し、適切に対処することが重要です。

年齢別に異なるインビザラインの効果

最後に、年齢別に異なるインビザラインの効果を見ていきましょう。
ここでは、以下の3つの年代に分けて解説していきます。

年齢別に異なるインビザラインの効果

  • 子供や思春期など若年層の場合
  • 成人や中高年の場合
  • 高齢者の場合

それぞれ確認してください。

子供や思春期など若年層の場合

インビザラインは若年層にも適用可能で、とくに思春期の子供たちには大きなメリットがあります。
この時期の歯や顎の成長は活発で、矯正治療が効果的に進むため、短期間で目立つ成果が得られることが多いからです。
また、インビザラインは透明で目立ちにくく、取り外し可能なため、学校生活や日常生活においてもストレスが少ないです。

しかし、治療には一定の自己管理が必要で、装着時間の遵守が成功の鍵となります。
若年層におけるインビザラインの利用は、見た目の改善だけでなく、将来的な歯並びの健康にも寄与するため、早期の治療が推奨されます。

成人や中高年の場合

インビザラインは成人や中高年にも効果的です。
とくに、この年代では歯並びの問題が長年の生活習慣により発生していることが多く、インビザラインによる矯正は見た目の改善だけでなく、口腔衛生の向上にも寄与します。

たとえば、インビザラインの効果は早ければ2か月で実感でき、歯並びの改善により清掃が容易になり、虫歯や歯周病のリスクを減らせるからです。
また、見た目の若返り効果も期待でき、自信を持って笑顔を見せられるでしょう。
インビザラインは、年齢を問わず、健康で美しい口元を手に入れるための効果的な手段です。

高齢者の場合

高齢者におけるインビザライン矯正は、見た目の美しさだけでなく、口腔衛生の向上にも寄与します。
歯並びが整うことで、歯ブラシや歯間ブラシの使用が容易になり、健康な歯を長持ちさせることが可能です。
また、高齢者の場合、治療をじっくりと時間をかけて進められるのも大きなメリットです。

ただし、治療期間が若年層に比べて長くなる可能性があります。
インビザライン治療は、歯や歯茎が健康であれば年齢に関係なく受けられるため、高齢者でも安心して始められるでしょう。

関連記事:インビザラインはいつから効果が出る?効果を高める方法とは

子供の歯並びが悪いことで生じるリスク

子供の歯並びが悪いと、さまざまなリスクが生じます。
口腔内の問題はもちろん、その他の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。

「子供に矯正治療を受けさせるべき?」と悩んでいるなら、次のようなリスクが生じる可能性があることを知ったうえで検討してみてください。

リスク①噛み合わせに問題が生じる

ひとつめは噛み合わせに問題が生じることです。
歯並びが悪いと自然と噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく咀嚼できなくなります。
成長途中である子供にとっては消化不良や発育不足などの問題につながることがあるため、大きなリスクであると言えるでしょう。

また噛み合わせの問題は、顎の骨の成長に悪影響をもたらすこともあります。
顎の骨が発達しづらくなったり、顎関節症になったりする可能性もあるため、できるだけ早期に治療を行うべきです。

リスク②虫歯や歯周病になりやすくなる

虫歯や歯周病になりやすくなることもリスクのひとつです。
歯列が乱れると歯と歯が重なったり、歯の隙間が大きくなったりします。
するとブラッシングをしても十分に歯垢が落とせず、虫歯や歯周病になる確率が高まると言われています。

子供は大人ほど丁寧にブラッシングするのが難しい傾向にあります。
そのうえ歯列が乱れていると、自然と磨き残しが多くなります。
子供の歯並びの悪さは歯並びだけでなく、虫歯や歯周病などその他の口腔トラブルにつながるリスクもあるでしょう。

リスク③発音や言葉の発達に影響する

子供の場合、発音や言葉の発達に影響を及ぼすこともあります。
言葉を学んでいる途中である子供。
歯並びが乱れていると舌をうまく動かせず、言葉の発達が遅くなる可能性があります。
特に「さ行」「た行」は舌を動かせないと発音が難しい言葉なので、舌っ足らずな発音になってしまうかもしれません。

子供であれば発音のしにくさが、言葉の発達を妨げてしまうこともあるでしょう。
発音や言葉の発達を促すにも、歯並びの美しさは重要な要素であると言えます。

リスク④見た目にコンプレックスを感じる

見た目にコンプレックスを感じさせてしまうこともリスクのひとつでしょう。
子供のころは特に、学校で同級生に指摘されるなどして、自分の歯並びにコンプレックスを持つ子供が少なくありません。
心に傷を負ってしまうと、生涯にわたり抱え続けることになりかねませんし、人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。

口元は話すとき、笑うときによく目につくところです。
コンプレックスを感じた子供は無口になったり、あまり笑わなくなってしまったりすることも考えられます。

インビザラインの矯正期間は?

インビザラインの矯正期間は症例によって次のように異なります。

過蓋咬合2〜3年
開咬2〜3年
上顎前突6ヶ月〜2年
下顎前突1年半〜2年半
叢生6ヶ月~3年
空隙歯列6ヶ月〜1年

一般的には軽度の症例であれば6ヶ月~1年くらい、中度から重度であれば1年半から2年以上の治療期間が必要になるとされています。
しかし症例によっても異なり、前歯が前に突出する上顎前突や歯と歯の隙間が大きい空隙歯列であれば、比較的短期間で治療が終わるでしょう。
反対に歯並びがちぐはぐな状態になる叢生であれば、短期間で治療を終えられる子もいますが、状態によっては3年ほどかかることも珍しくありません。

いずれにしても矯正治療にかかる期間は、子供の歯列の状態によって異なります。
インビザラインが適用可能な年齢であっても、口腔内の状態によって矯正期間が異なることを事前に理解しておくことが大切です。

インビザラインの年齢別効果と適用範囲

今回は、「インビザラインに年齢制限はある?年齢による効果の違い」というテーマについてまとめました。
インビザラインは幅広い年齢層に適用可能であり、年齢によって異なる効果やメリット、デメリットが存在します。
あなたの年齢や状況に合わせた最適な歯列矯正方法を見つけるために、この記事が役立つことを願っています。
自分に合ったインビザライン治療で、健康で美しい笑顔を手に入れましょう。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学
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