インプラントとブリッジの違いとは?それぞれの特徴も紹介

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歯を失った方のなかには「インプラントとブリッジのどちらの治療方法を選べばよいのかがわからない」という悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、インプラントとブリッジのそれぞれの特徴や違いを詳しく紹介します。
ご自身に合った治療方法を選びたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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インプラントとブリッジの特徴

インプラントとブリッジは、どちらも歯を失った部分を人工歯で補う治療ですが、特徴は大きく異なります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

インプラントとは

「インプラント」とは、歯を失った部分に人工歯を埋入する歯科治療のことです。
顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込み、そこにアバットメント(土台)と人工歯を接続します。

天然歯に負担がかからず、見た目の美しさや耐久性に優れるため、失った歯を取り戻す歯科治療のなかでも、特に高い人気があります。

こちらの記事では、インプラントの種類や治療を受けるメリット・デメリット、手術の流れなどの解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントとは?治療の特徴や流れを幅広く紹介

ブリッジとは

「ブリッジ」とは、歯を失った部分の両隣の天然歯を支えにして、人工歯を橋渡しするように設置する歯科治療のことです。
支えとなる天然歯の表面の一部を削る必要があるため、失った歯に隣接する健康な歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。

見た目の美しさや耐久性の面はインプラントに劣りますが、手術を受ける必要がなく、治療にかかる期間も短いという点はメリットだといえます。

インプラントとブリッジの7つの違い

ここからはインプラントとブリッジの違いを、項目別に紹介します。

違い①外科処置

インプラント治療では、患部の歯ぐきを切開して顎の骨に穴をあけるため、外科手術が必要です。
治療の際には麻酔が必要であるため、心臓病や高血圧などの全身疾患をお持ちの方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。

一方でブリッジ治療は、型をとるだけで人工歯を作成できるため、外科手術を受ける必要がありません。
そのため、健康上の事情でインプラント治療を受けられないと診断された場合でも、治療を受けられます。

違い②歯を削る工程

インプラント治療では、患部に直接インプラント体を埋め込むため、患部以外の自然歯に影響はありません。
ただし、治療後に「インプラント周囲炎」という炎症が起こると、周りの天然歯や歯ぐきにも悪影響をおよぼす可能性があります。

一方で、ブリッジ治療では、患部の両隣に生えている自然歯を削って支えにするため、歯を削る工程がともないます。
削られた歯は寿命が短くなるため、歯周病や虫歯が生じるリスクが高まるという点には注意しましょう。

違い③治療費

インプラント治療は、保険が適用されない「自由診療」であるため、治療費用は全額自己負担です。
1本あたり30万~50万円程度の治療費がかかるため、歯科治療のなかでも高額です。

一方で、ブリッジ治療は指定の工法や素材であれば、保険が適用されます。
保険診療であれば、2万~5万円程度で治療が受けられるため、治療にかかる費用を抑えられます。

違い④治療期間

インプラントの治療期間の目安は3~12か月程度で、歯科治療のなかでも長期的な治療に
該当します。
顎の骨とインプラント体が定着する待機時間が必要であるため、その分治療にかかる期間も長くなるのです。

一方で、ブリッジの治療期間の目安は1~2週間程度です。
ただし、見た目の美しさや耐久性にこだわるために、自費診療でブリッジを作成する場合は、治療期間が1か月以上にわたる可能性もあります。

違い⑤咀嚼力

インプラント治療で補った人工歯の咀嚼力は、天然歯とほとんど変わりません。
噛み心地も違和感がなく、天然歯のような感覚で咀嚼が可能です。

一方で、ブリッジ治療で補った人工歯の咀嚼力は低く、天然歯と比べると60%程度の力に留まります。
そのため、固い食べ物や、噛みきりにくい食べ物などが、スムーズに食べられない可能性があるという点には注意が必要です。

違い⑥見た目の美しさ

インプラントは見た目の美しさが特徴で、天然歯とほとんど変わらない美しい歯を取り戻せます。

一方で、ブリッジは、金属やプラスチックなどの素材で人工歯を作成するため、見た目の美しさは劣ります。
ただし、自由診療を受診して、人工歯の素材にセラミックを選ぶ場合は、ブリッジでも自然な見た目の歯を取り戻せます。

違い⑦寿命

インプラントは耐久性に優れており、セルフケアやメンテナンスを適切に行えば、20年以上使い続けることも可能です。

一方で、ブリッジの耐久性は低く、寿命の目安は7~8年程度です。
インプラントと同様に、適切にセルフケアを行えば寿命が延びることもありますが、インプラントほどの耐久性は期待できません。

インプラントとブリッジのどちらの治療を選べばよいのか

ここまで、インプラントとブリッジの違いを紹介しましたが「どちらの治療方法を選べばよいのかがわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下に、それぞれの治療方法に向いている人の特徴を紹介します。

インプラント治療が向いている人

以下の特徴に当てはまる方は、インプラント治療が向いています。

インプラント治療に向いている人の特徴

  • 自然歯を削りたくない人
  • 歯の見た目を美しくしたい人
  • 自然歯と同等の咀嚼力が欲しい人
  • 治療期間が長期にわたっても問題ない人
  • 治療費用を自己負担で支払える人
  • 高血圧症や心疾患などの全身疾患がない人

インプラント治療は、自然歯への影響が少なく、見た目の美しさが高いという点が特長として挙げられます。
ただし、治療に必要とされる期間が3~12か月程度と長期であるという点や、1本あたり30万~50万円程度の治療費がかかるという点には、注意が必要です。

ブリッジ治療が向いている人

以下の特徴に当てはまる方は、ブリッジ治療が向いています。

ブリッジ治療に向いている人の特徴

  • 自然歯を削ることに抵抗がない人
  • 外科手術を行いたくない、あるいは健康上の事情で行えない人
  • 治療期間をできるだけ短くしたい人
  • 治療費用を抑えたい人

ブリッジは、型をとるだけで治療が完了するので、外科手術を受ける必要がなく、治療期間も短いという点が特長です。
また、指定の工法や素材であれば保険が適用されるため、治療費を抑えられるという点も大きなメリットだといえます。

ただし、インプラントより見た目の美しさが劣るという点や、咀嚼力が低いという点はデメリットであるため注意しましょう。

インプラントとブリッジのそれぞれの特徴を理解して治療方法を選びましょう

いかがでしたでしょうか。

インプラントは、歯を失った部分に人工歯を埋入する歯科治療で、咀嚼力や見た目の美しさ、耐久性に優れます。
ただし、外科手術をともなうため、治療期間が長く、治療費が高額であるという点がデメリットです。

一方で、ブリッジは、歯を失った部分の両隣の歯を支えにして、人工歯を設置する歯科治療です。
治療期間が短く、治療費も抑えられますが、自然歯の寿命が短くなるという点や、咀嚼力や見た目の美しさが低いという点には、注意しなければなりません。

結局どちらが適切かという点では、人それぞれの口内状態などによって異なるため、ブリッジも1つの選択肢としてお考え下さい。
それぞれの特徴を理解して、ご自身に合った治療方法を選びましょう。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

資格

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

著者本など

「まずはこの1冊から! はじめてのホワイトニング」
「dentist インタビュー記事」
「東京ドクターズ インタビュー記事」
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