梅田の歯医者「デンタルオフィス大阪梅田」

お知らせ

2023.02.22

インプラント治療の適応年齢と年齢制限・治療不可となるケースを紹介

インプラント治療は歯根を失くしてしまった方でも、人工的に作成したインプラント体を埋め込んで自分の歯を立てられる治療方法です。入れ歯や差し歯しか選択肢がなかった方も、歯根に支えられた頑丈な歯を手に入れられます。 ここでは、インプラント治療が受けられる適応年齢について、上限や平均年齢、ご高齢の方が治療を受ける際に意識しておきたいポイントを紹介しています。これからインプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。 インプラントの適応年齢について インプラントは、特定の基礎疾患や与薬がなく、通院が可能な成人であれば適応可能と判断されます。 年齢的な制限として、厳密には18歳以上と決められていますが、骨がインプラント治療に適合できるまで成長した成人者が対象となる点に注意が必要です。 例えば、18歳を満たしていてもまだ骨が成長途中である、骨の量が十分ではないと検査診断によって判明した場合には、骨の成長を待つか他の治療に変更するため、インプラント治療を無理に進めることはありません。 インプラント治療が受けられる年齢 インプラント治療は、18歳以上の健康な方が治療の対象となります。年齢だけをみて治療が決まるわけではなく、検査や診断に応じてお口の中の状態をみながら、全体的な健康もチェックしたうえで判断します。 インプラントが受けられる年齢の上限 インプラント治療が受けられるのは、あごの骨が成長し骨量が十分にある方となります。年齢だけをみて判断するわけではありませんが、年齢の上限としては70歳程度が目安になるでしょう。 人間の体内では骨が形成と分解を繰り返していますが、老化とともに分解量が上回るために、骨量が減っていきます。あご周りの骨も同様に、歯をしっかりと支えられる土台が徐々にもろくなっていきます。 70歳を一応の上限としていますが、患者さんによっては60代でも骨量が少なく、インプラント治療が受けられない可能性があります。 インプラント治療を受ける方の平均年齢 厚生労働省の平成28年度統計「歯科疾患実態調査結果の概要」によると、歯を喪失した被調査者のうち、インプラントを装着している方は40歳から84歳までにみられ、そのうちもっとも装着率が高かったのは65歳から69歳までであり、ついで多かった年代が70歳から74歳までの年代でした。 被調査者のなかでも40代、50代は被調査者の数そのものが少なく、インプラントの装着率も高くはなかった一方で、60代から80代の方は被調査者の数が増えるとともに、インプラントの装着率も高くなっていました。 60代以降にインプラントの装着率が高い理由として、インプラント治療は歯を失った方のための治療ですから、それまで使用していた差し歯や入れ歯の代わりとしてインプラントを選ぶ方が多いようです。 参照元:厚生労働省表「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要(表16. 補綴物の装着の有無と各補綴物の装着者の割合)」 高齢でインプラント治療を受けるデメリット 高齢の方がインプラント治療を受ける際には、骨量が十分であること以外にも以下の4つのデメリットに注意しなければなりません。 デメリット①外科手術による体への負担 インプラント治療では、歯槽骨と呼ばれる歯根の奥の骨にインプラント体を埋め込みます。外科手術が必要になり、抜歯と手術をそれぞれ分けて行う「2回法」では、抜歯後に2度の手術が必要になります。体にかかる負担がデメリットになります。 デメリット②細菌感染 年齢が高くなると、体に元から備わっている抵抗力も加齢にあわせて低下していきます。インプラント治療では必要に応じて歯根の除去と、インプラント埋入の際にあごの骨を削る手術が行われるため、細菌感染のリスクが伴います。 デメリット③骨と結合しにくい 抵抗力が下がると、ちょっとした傷でも治りが遅くなってしまいます。傷口の治りに時間がかかる方はインプラントと骨の結合にも時間がかかるおそれがあります。 骨が結合しなければアバットメントや上部構造の取り付けができなくなるため、インプラント治療が延びてしまいます。 既往症を抱えている方は特に抵抗力が落ちており、回復までに時間がかかってしまう可能性があるため、十分な体力がなければインプラント治療は避けたほうが良いでしょう。 デメリット④病気のリスクがある 高齢の方は骨粗鬆症の治療薬(ビスフォスフォネート系薬剤)が骨の代謝に影響し、あごの骨の回復が長くなってしまうおそれがあります。 高血圧の方は手術に際して血圧が上がるほか、反対に血圧を下げる薬による副作用で体調不良の可能性が懸念されます。抗菌薬や鎮痛剤によって高血圧薬の効果が低減する問題もあります。 心臓病・糖尿病の方は血液に関わる薬剤の影響で、手術中の出血が止まりにくくなるおそれがあります。また糖尿病の方は抵抗力が落ちている可能性があるため、細菌感染のリスクに備えなければなりません。 年齢に関係なくインプラント治療が受けられない方 高齢の方は既往症の状況によってはインプラント治療が難しくなるおそれがありますが、年齢に関わらず治療が受けられない場合もあります。 状況①顎の骨が不足している方 あごの骨量が不足している方は、歯を支える土台が十分ではないために、インプラントがぐらつくおそれがあります。骨造成手術と呼ばれる治療で骨を増やし、インプラント治療が可能になる場合もあります(詳しくは検査後に医師とご相談ください)。 状況②妊娠中の方 妊娠中の方は投薬が厳密に禁じられているために、インプラント治療とアフターケアに必要な麻酔・抗菌薬・鎮痛剤の処方ができません。治療によって母体にかかる負担も考慮し、出産後に体の状態が安定してからインプラント治療を検討してください。 こちらの記事では、妊娠中のインプラントに代わる処置を解説しています。 関連記事 妊娠中のインプラント治療は可能?注意しておくべきリスクと影響 状況③持病のある方 持病がある方も、症状によっては治療が難しいと判断されます。既往症の治療に服用している薬によっては、骨の代謝や血液の状態に影響するために、インプラント手術が難しくなる場合があるためです。 しかし持病が回復し健康に近づくにつれて、投薬の量が減るなどしてインプラント治療が可能になることもあります。持病を抱えておりインプラント治療を検討している方は医師と相談のうえ、回復まで慎重に様子をみながら判断を行ってください。 状況④喫煙者の方 喫煙者の方はニコチンによる歯ぐきや歯周組織への影響が懸念されます。 喫煙者は歯周病にかかりやすく、喫煙本数が多いと歯周病の危険性が高くなるおそれもあるため、口腔内に与える影響を鑑みて、インプラント治療ができないと判断されてしまいます。 喫煙習慣が止められればインプラント治療を受けられるようになりますが、期間限定の禁煙ではなく「断煙」の状態でなければ歯周病のリスクが減ることはありませんので、タバコを止める場合は断煙を心掛ける必要があります。 状況⑤歯周病の方 歯周病を抱えている方は、まず歯周病の治療を行ってからインプラント治療へと進みます。 インプラント治療を先にしてしまうと、歯根から歯槽骨、歯周組織へと歯周病菌が入り込んで感染が広がるおそれがあるため、必ず歯周病の治療と消毒を優先的に行わなければなりません。 インプラント治療は専門医に相談を いかがでしたでしょうか? 今回は、インプラント治療の年齢的な制限とその理由、年齢に関わらず治療を避けるべきケースについてご紹介しました。喫煙習慣や持病をお持ちの方については健康を目指しながらインプラント治療を検討してください。 大阪の「デンタルオフィス大阪梅田」では、予防歯科も含めたお口の中の治療を行っています。インプラント治療にも対応していますので、お気軽にご相談ください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.22

糖尿病の方がインプラント治療を受けるリスクと注意したいポイント

糖尿病は、糖質の代謝がうまく行われずに血糖値が高い状態が続いてしまう病気です。膵臓の細胞が障害を受けているために起こる1型と、後天的に罹患する2型が存在します。 糖尿病は世界的にも広く知られ、罹患者の多い病気です。この記事では、原因と症状についてそれぞれ紹介しながら、インプラント治療との関係やリスクについても解説しています。糖尿病とインプラントの関係をチェックしたい方は、ぜひ参考にしてください。 糖尿病とは?原因と症状を易しく解説 糖尿病は、膵臓で作られるホルモン「インスリン」が十分に働かないために、食事から摂取した糖質をうまく代謝できず、血液の中のブドウ糖の濃度が増えたままになる病気です。 血糖値は通常、インスリンによって一定の濃度に収まっています。しかし、十分に働かないことで血管が次第に傷ついていき、腎不全や心臓病といった血管性の重い病気に罹患しやすくなります。 糖尿病でもインプラント治療はできるのか? 糖尿病が進行してくると、体に元から備わっている抵抗力が少しずつ低下していきます。血管がもろくなるために、循環に関わる機能全体が阻害されていくためです。 しかし、糖尿病にかかっていても軽症であれば、基本的にインプラント治療は可能です。外科手術をともなうインプラント治療も、薬の服用と食生活・生活習慣の改善で糖尿病の改善に取り組み、健康状態が安定していれば治療は可能とされます。 一方で、糖尿病のリスクには日頃から備える必要があります。具体的には、歯周病・感染症・糖尿病の悪化・骨吸収の4点です。 糖尿病の方がインプラント治療を行うリスク 糖尿病にかかっている方がインプラント治療を行う際、以下の4つのリスクに注意しなければなりません。 リスク①歯周病になる可能性 インプラント手術は歯根の奥、歯槽骨にインプラント体を埋め込んで、その上にアバットメント・上部構造を立てていく手術です。埋め込みの際に歯肉を切開しなければならないため、抵抗力が落ちている糖尿病の患者さんにとっては、歯周病に罹患するリスクがあります。 リスク②感染する可能性 歯周病と同様に、感染症のリスクもあります。自然界には数多くの細菌が存在し、抵抗力が落ちたところで感染すると、発熱や体調不良、消化器に関わる不調をきたすおそれがあります。 インプラントの傷口から「インプラント周囲炎」になったり、インプラントを埋め込んだ歯の周辺に感染が広がったりする可能性もあります。 リスク③低血糖になる可能性がある 糖尿病の症状が重いままインプラント治療を受けると、治療の前後で食事の制限がかかるために、低血糖になるおそれがあります。 内科の治療を行い、体調を整えて糖尿病の主治医の判断も仰ぎながらインプラント治療を進めるようにしましょう。 リスク④骨吸収を促進してしまう 骨吸収とは、古くなった骨が破骨細胞の働きによって分解される仕組みです。 人間の骨は骨吸収と骨形成を繰り返して維持されていますが、糖尿病の患者さんはインスリン抵抗性や高血糖による酸化ストレスが骨質に影響を与えるリスクがあり、骨吸収が促進されるおそれがあります。 参照元:国立国際医療研究センター・糖尿病情報センター「骨粗鬆症」 血液の循環が悪くなる 糖尿病は高血糖によって血液の循環が悪化する病気です。インプラントの手術によってできた傷からは出血や腫れがみられますが、糖尿病の方はなかなか創部や傷跡が治りにくく、治療期間が長引く場合があります。 こちらの記事では、インプラント治療にかかる期間の目安や治療の流れを解説しています。 関連記事 インプラントの治療期間はどのくらい?治療の流れも紹介 糖尿病の方がインプラント治療を受ける際の血糖値の基準 糖尿病の方が、インプラント治療を受ける際に意識しておきたい血糖値の基準について、コントロールの方法とあわせて確認していきましょう。 血糖値の基準 術前の血糖値の指標としては、空腹時の血糖値130mg/dl未満(食後2時間血糖値180mg/dl未満)かつHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は6.5%未満が望ましいとされています。 インプラント治療を考えている方は、糖尿病の主治医とよく相談のうえ、血糖値を基準内に収めて、手術が受けられることを確認したうえで検討を行ってください。 参照元:日本臨床麻酔学会vol.32「糖尿病患者の周術期管理」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/32/7/32_842/_pdf 治療前の血糖値コントロール方法 インプラントの手術前には、必ず糖尿病の内科治療を行って健康管理を行ってください。 血糖コントロールによって体調を安定させ、インプラント治療に臨みましょう。局所麻酔薬に含まれる成分にも高血糖を誘発するものがあるため、注意が必要です。 方法①食事療法 血糖コントロールでもっとも大事なものが食事療法です。カロリーの計算とともに、必要な栄養素は摂取しながら、食べすぎに注意しましょう。 方法②運動療法 運動不足の方は主治医のアドバイスに従って意識的に体を動かし、代謝を上げる運動療法を行ってください。食事療法と組み合わせて体調をうまくコントロールし、インプラント治療を目指しましょう。 方法③薬物療法 血糖コントロールのうち、食事・運動に加えて忘れずに行うものが薬物療法です。服用中の薬は用法・用量を守って服用を続け、食事や運動と組み合わせて健康維持に繋げましょう。 糖尿病の方がインプラント治療を受ける際の注意点 食事・運動・薬物による血糖コントロールに加えて、糖尿病に罹患している方がインプラント治療を受ける際には、以下の3点に注意しましょう。 【糖尿病の方がインプラントを受ける際の注意点】 糖尿病の主治医の判断に従う 体調不良中に治療を受けない 虫歯や歯周病の治療を行う まずは主治医の判断にしっかりと従い、体調不良や血糖値が思わしくないときにはインプラント治療は控えてください。 口腔内を清潔にするために、手術前は虫歯や歯周病の治療を受け、お口の中にトラブルがない状態でインプラント治療に臨みましょう。 糖尿病の状況や主治医の判断に従う いかがでしたでしょうか? 糖尿病の患者さんがインプラント治療を受ける際に意識しておきたいポイントとして、まずはご自身で血糖のコントロールを行い、糖尿病の主治医にインプラント治療の件を説明して、体調や血糖値が治療に適しているかの判断を仰ぎましょう。 大阪の「デンタルオフィス大阪梅田」は、予防歯科から口腔外科まで幅広く対応をしています。駅からのアクセスもしやすく、どのようなお口の悩みでも相談可能です。ぜひインプラント治療を検討されている方は当院までお越しください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.22

インプラントと天然歯の違いについて解説

インプラントとは、英語で「埋め込む」という意味の言葉であり、医療用語としても同様に、体内に埋め込むさまざまな器具を指しています。 この記事では、インプラントの構造についての特徴や「天然歯」について、インプラントと天然歯との違いを詳しく紹介します。 インプラント治療にかかる費用の相場、治療の流れも説明していますので、治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。 インプラントとは?構造などの特徴を知る インプラントとは、病気やケガによって自分自身の歯を失ってしまった方のための治療です。 歯を失った部分に人工の歯(インプラント体/インプラント)を埋め込みますが、このとき歯根の奥にある歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる部分までしっかりとインプラントを埋め込みます。 あごの骨の密度に不安があるときは検査のうえ、骨造成(こつぞうせい/GBR)と呼ばれる治療を行いますが、骨造成が行えないケースもみられるため、検査と話し合いのうえで治療の方針を決定します。 インプラントは3つの構造からなり、歯根にあたる器具が「インプラント体/インプラント」と呼ばれています。インプラント体の上に、土台となる「アバットメント」を取り付け、さらにその上に歯(上部構造/被せ物)を取り付けます。 私たちが普段歯として認識している白いエナメル質の部分は上部構造であり、インプラント本体ではありません。歯根にあたるインプラント体が骨と結合し、機能をして初めてアバットメント・上部構造が装着できる仕組みです。 インプラント体やアバットメントはいずれも歯科用の部品であり、人体と親和性の高い純チタン・チタン合金が使われています。 アバットメント部分は純チタン・チタン合金のほかにセラミック・金合金も使用され、上部構造には強度が高く天然歯のような色合いが出せるセラミック素材が使われます。 天然歯とは 天然歯(てんねんし)とは、生まれもった自分自身の歯と歯周組織のことです。 エナメル質に覆われている歯は3層からなり、その奥には血管や神経が通っていて、歯根へと繋がっています。歯や歯ぐきの土台である歯槽骨から歯の表面に近い部分までが繋がっているため、さまざまな刺激を知覚することができます。 インプラントと天然歯の違い インプラントと天然歯には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。構造から順にみていきましょう。 違い①構造 天然歯は歯根膜や歯根にも血管が入り込み、栄養と酸素を送り届けて機能しています。直接力がかかる歯はエナメル質で覆われていますが、象牙質・歯髄へと至るほど神経に近くなり、虫歯やその他の刺激が神経に伝わるため、異常を感知しやすくなっています。 違い②歯根膜 天然歯の特徴として、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる膜が歯根の周囲を取り巻いており、この組織のおかげで歯にかかる負担が軽減されています。 一方、人工歯であるインプラント体には歯根膜が存在していません。クッションになる組織が存在していないため、歯に強い力がかかるとインプラント全体に負荷がかかり、割れやぐらつきの原因になる可能性があります。 違い③歯肉繊維 「歯周組織」と呼ばれる部分は、歯肉(歯ぐき)・歯根膜・歯槽骨・セメント質で構成されています。これらの組織は歯肉線維と呼ばれる繊維質によって繋がっており、歯周組織を構成しています。 天然歯は歯肉の中に存在するセメント質が歯根にまで入り込んでいますが、インプラントにはセメント質も歯肉線維も存在していません。そのため、歯肉がインプラント体と剥がれやすいという特徴があります。 違い④血液供給 天然歯は繊維質・神経・血管によって結ばれており、歯肉・骨・歯根膜から血液が供給されています。一方インプラントには歯根膜が存在しないため、血液の供給量が天然歯よりも減少します。 インプラント治療について インプラント治療は、クリニックを選んだあとお口の中を検査し、インプラントの埋入が可能かどうかを診断します。費用の相場と治療の流れをみていきましょう。 流れ①費用相場 インプラント治療は自費診療のため、1本の歯に対して30万円以上が相場となります。費用をかけずに安いインプラントを使用するとお口の中のトラブルを起こすリスクが高まるため、信頼のできるクリニックとよく相談を行って治療を受けてください。 流れ②治療の流れ インプラント治療は、埋入する部位を抜歯(必要な方のみ)してからインプラント体を埋め込みます。 抜歯と同じタイミングでインプラント体を埋め込み、アバットメントも取り付ける方法は「一回法」、抜歯後に治癒期間を経て1回目の手術でインプラント体を埋め込み、治癒期間を経て2回目の手術を行ってアバットメントを装着する方法は「二回法」といいます。どちらの方法で施術しても、その後の定期的なメンテナンスと検診が必要になります。 こちらの記事では、インプラント治療における一回法と二回法の違いや特徴を解説しています。 関連記事 インプラント治療の一回法と二回法とは?違いや特徴を解説 信頼のできるクリニックへ相談を いかがでしたでしょうか? 歯の奥には歯ぐきや歯周組織が存在し、それぞれがインプラント治療に適した状態でなければなりません。 これからインプラント治療を受けようと考えている方は、まず信頼のできるクリニックを受診し、お口の中の状態をしっかりと調べたうえで、治療計画を立てていきましょう。 大阪・梅田の「デンタルオフィス大阪梅田」では、1回法・2回法にそれぞれ対応し、相談・レントゲン撮影は無料で実施しています。セカンド・オピニオンも受け付けていますので、随時ご相談ください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.22

インプラントとホワイトニングに関する基本情報・よくある質問

インプラントとホワイトニングは、どちらも自由診療のメニューとして提供されるケースが多い施術です。患者さんの歯や歯の見た目を美しく、機能的に仕上げる施術として注目されています。 インプラント治療とホワイトニングはまったく別の治療ですが、インプラントを受けたためにホワイトニングへの関心が高まる場合もあるようです。 ここでは、インプラントとホワイトニングの基本的な情報に加えて、ホワイトニング治療の注意点についても紹介します。 インプラントとホワイトニングの基本情報 歯科のホームページを見ると、「インプラント」「ホワイトニング」と項目が分かれて紹介されています(取り扱いのないクリニックもあります)。 どちらも歯医者で提供されている治療で、一般歯科や予防歯科とは異なり保険が適用されない自由診療(一部適用される場合あり)扱いが一般的です。 インプラント治療は歯を失い、入れ歯や差し歯にはないしっかりとした噛みごたえを実感しやすい治療です。 ホワイトニングは天然歯を白くしたい方や、人工歯と同じような色味に整えたい方のための治療で、インプラント治療の後にホワイトニングを受けようと考える患者さんもみられます。 ここからは、それぞれの治療の特徴について詳しくみていきましょう。 インプラントとは インプラントとは、歯根の代わりに埋め込む「インプラント体」と、連結部品である「アバットメント」を繋ぎ、その上に人工歯である「上部構造」をセットした人工の歯および治療方法を指す言葉です。 英語でいうインプラントは「埋め込むもの」という意味がありますが、歯科では一般的に「失った歯の代わりに人工歯を埋め立てる治療方法」を指します。 こちらの記事では、インプラントの種類や基本的な構造を解説しています。 関連記事 インプラントにはどのような種類がある?基本的な構造も紹介 ホワイトニングとは ホワイトニングとは、歯の変色・着色汚れに対して行う美白施術です。虫歯治療のように削るわけではなく、歯の表面に薬剤を塗って色素を分解し、歯を白くしていきます。 天然歯は、人工歯と違って取り外しや置き換えがききません。着色や変色による審美性の低下は外から見た印象にも関わり、着色が黒ずみになると虫歯、黄ばみは喫煙者に間違えられることもあります。 種類 ホワイトニングには、自宅で行う「ホームホワイトニング」と、歯医者やクリニックで行う「オフィスホワイトニング」、そして、どちらも併用する「デュアルホワイトニング」を含めて3つの方法が選択できます。 ホームホワイトニングは医師の指示にしたがい、自宅で薬剤を塗布して時間をおいて歯を白くします。オフィスホワイトニングはすべてクリニックで完結しますが、通院の必要があります。 効果 ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングは、どちらも市販品より美白効果の高い薬剤を使うため、一定のホワイトニング効果が期待できます。 費用 ホワイトニングは自由診療のため、1回あたりの金額は1万円以上が相場となります。1本あたり(または前歯や上下の歯の数本など)の価格が決まっているところでは、自由に白くしたい歯を選ぶことができます。 ただし、ホワイトニングを行ったあとも着色汚れには注意が必要です。3ヶ月から半年程度は効果の持続が期待できますが、それ以降は再び気になる部分の汚れを落としたり、ホワイトニングを再度行ったりする必要があります。 インプラントとホワイトニングのよくある質問 次に、インプラントとホワイトニングに関する疑問のうち、多くみられるものをチェックしていきましょう。 インプラント治療後にホワイトニングできる? 人工の歯を埋め込んだあとでもホワイトニングの治療は可能です。ただし、インプラントで埋め込んだ人工歯は元から色がついているため、ホワイトニングによって脱色や美白は行なえません。 インプラントと同時にホワイトニングできる? インプラント治療とホワイトニングは、それぞれ別の治療として行われます。隣り合う歯同士での治療は難しくなりますが、医師との相談のうえで治療が可能になる場合もあります。 たとえば、インプラント治療がある程度進み、細菌感染のリスクが少なくなった状態であれば、インプラント治療を完全に終えていなくてもホワイトニングが受けられる可能性があります。 インプラントの歯は着色するのか? インプラントによって埋入された人工歯も、経年劣化によって着色汚れがみられるケースはあります。 一方、素材によっては非常に防汚性が高いものがあり、汚れをほとんど気にせずに過ごせるケースもあるようです。 ホワイトニングを行ったあとの注意点 ホワイトニングは、食生活などの個人差によって着色しやすい方と、しにくい方で効果の出方にも差がみられます。少しでも白く美しい歯を維持するために、以下の3点に注意しましょう。 注意点①メンテナンスを怠らない 自分自身で市販のホワイトニング効果のある歯みがき粉を使用する、定期的にクリニックで着色汚れのクリーニングやホワイトニングを受けるなどのメンテナンスを行う方法で、ホワイトニングの効果が持続できます。 注意点②色の濃い食品を避ける ホワイトニング後は、色の濃い食品が着色汚れの原因になります。 【ホワイトニング後にできること】 色の濃い食べものを避ける 色の濃い飲みものを避ける こまめにうがいをする こまめに歯磨きをする 市販のホワイトニング製品を使う 歯医者で着色汚れを除去する 色の濃いものを口にしたあとは、こまめなケアが役に立ちます。それでも落ちない着色汚れは、歯医者で取り除いてもらうと良いでしょう。 注意点③喫煙を避ける 喫煙は、タールのように着色を引き起こす物質を直接吸引するため、ホワイトニング後は極力避けてください。 どうしても喫煙をしなければならない場合は、喫煙後にホワイトニング効果のある歯みがき粉の使用や、歯医者でのホワイトニングを実施してください。 インプラントは天然歯のような風合いが魅力 いかがでしたでしょうか? ホワイトニングとインプラントはそれぞれ異なる治療ですが、人工的に着色したインプラントの上部構造は天然歯よりも汚れにくいため、天然歯が汚れてくると人工歯に合わせるためにホワイトニングを受ける患者さんもいらっしゃいます。 もちろんホワイトニングのみの施術、インプラントのみの検討も可能です。 大阪の「デンタルオフィス大阪梅田」では、両方の施術に対応しています。患者さんのお悩みや要望にあわせて治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.21

インプラント治療後の歯磨き・ケア方法と歯みがき粉選びの注意点

インプラント治療では、抜歯や埋入を行って傷口が回復するのを待ち、回復後にインプラント体とアバットメント、上部構造を繋げていきます。治療には数ヶ月の期間がかかりますが、時間をかけて治療を行うことで天然の歯と遜色のない強い人工歯が手に入ります。 インプラント治療の後は、市販品の歯みがき粉を使用しても良いのでしょうか。この記事では、インプラント治療後に使う歯みがき粉について、ケア方法とあわせて詳しく紹介します。 インプラント治療後は市販の歯磨き粉を使用できる? インプラント治療がすべて完了した後は、通常通りのお手入れができるようになります。上部構造を取り付けたあとは傷口の回復を待たなければなりませんが、基本的にお口の中は常に清潔にしておかなければなりません。 治療後は虫歯予防とともに歯周病予防が大切です。手術を行った部位は出血や腫れが発生し、傷口が治るまでは非常にデリケートな状態です。 毎日のうがい・歯みがきをしっかりと行いますが、インプラントを埋め込んでいる部分は手術後の数日間は強い刺激のある歯みがき粉や歯ブラシを使わないように注意しましょう。 インプラント治療後の歯磨き粉についてよくある質問 インプラント治療を受けた後は、どのような種類の歯みがき粉を使えば良いのでしょうか。フッ素・研磨剤・顆粒などそれぞれの種類ごとに確認していきましょう。 質問①フッ素入りでも問題ない? 市販のフッ素入り歯みがき粉は、医療機関で使われているものよりも濃度が小さいため、通常通り使用するぶんには問題ありません。 インプラントは濃度が1,500ppm(0.15%)程度までは腐食の心配がなく使用できます。日本国内では、「薬用歯みがき類製造販売承認基準」によってフッ化物イオンの濃度は1,500ppm以下にとどめるように定められていますので、フッ素入りの歯みがき粉のほとんどはそのまま使用できます。 参照元:厚生労働省e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」 質問②研磨剤を使用していいか? 研磨剤は、歯の表面に付着した頑固な汚れを取り除くために配合されている物質です。歯みがき粉の中に粒子として含まれていますが、粒の大きさは研磨剤の種類によってさまざまであり、インプラント治療後の使用は可能なかぎり控えるようにしてください。 インプラント治療を受けた後の歯ぐきは非常にデリケートであり、粒子が歯のすき間やインプラントと歯ぐきの間に入り込んで留まり、炎症が起きるリスクがあります。 研磨剤はあくまでも歯の表面を磨くためのものですが、インプラントを埋め込んでいる歯ぐき部分にまで入り込む可能性があるのです。 質問③顆粒入りでもいい? 汚れ落としや美白に使われている顆粒も、研磨剤と同じく注意が必要です。歯みがき粉に含まれている顆粒には、潰れずに口の中に入り込んでしまい、取れなくなるものがあります。 顆粒入りの歯みがき粉は歯垢を押し出す効果があるとされていますが、一度奥まで入り込んでしまうと簡単に除去ができません。インプラントの埋め込み箇所に入り込むと、炎症が起きてもそのまま留まってしまうため、使用は避けてください。 質問④化粧品と医薬部外品のどちらがいい? 化粧品と医外部薬品の違いは、有効成分が含有されているか否か、また外見を美化するものか否かといった点にあります。 化粧品は体を清潔にし、美化や魅力を増すことを目的としているもので、歯みがき粉では口臭予防のための香料が含まれている製品などが該当します。医外部薬品は歯周病予防、炎症予防に効果が期待できる成分が含まれている製品が該当します。 インプラント治療後は、どのメーカーの製品でも使用することができます。顆粒や研磨剤が含まれていなければ、お口の中を清潔にしてくれるアイテムを選んでみてください。 気になる場合は歯科医やクリニックのスタッフに相談し、インプラント治療後のケアに必要な歯みがき粉を探してもらうと良いでしょう。 歯磨き粉以外でインプラントをケアする方法 歯みがき粉のほかにも、インプラントをケアする方法としては以下の4つのポイントが挙げられます。それぞれを詳しくみていきましょう。 方法①徐々に歯ブラシの毛先の固さを変える インプラント治療を行ったあと、埋入箇所は非常にデリケートな状態にあります。傷口は時間の経過とともに治癒していきますが、はじめのうちは出血もみられますので、硬い歯ブラシは使用を控えてください。 少しずつ柔らかい歯ブラシに替えてケアを行いますが、はじめはインプラント用の歯ブラシを使用しましょう。 さまざまなメーカーからインプラント用の歯ブラシが販売されており、治療直後用の非常に柔らかいものから、ポイントケア用の「ワンタフト」歯ブラシも回復期のケアに使用できます。 方法②毛先が細い歯ブラシを使用する インプラント治療を行った部分は、天然歯のような自浄作用が失われているため、歯と歯の間や歯ぐきを中心に丁寧なケアが必要になります。毎日のケアとして、できるだけ細かい汚れも取り除く必要があるため、毛先が細い歯ブラシを使用しましょう。 毛先の形状は「テーパー毛(テーパード毛/極細毛)」と呼ばれるものを選び、小刻みに動かして歯周ポケットや歯間を中心にケアを行ってください。 方法③タフトブラシやフロスも使用する インプラント治療後のケアに役立つ「タフトブラシ」は、通常の歯ブラシが届かない歯と歯の間、歯の根元(歯ぐきとの境目)へのブラッシングに役立つアイテムです。 タフトブラシを使うと磨き残しやすい部分の歯垢が除去しやすく、歯ぐき周辺での歯周病の活性が抑えられ、歯垢や歯石の予防も行えます。 歯並びの悪い場所、被せ物の周辺やインプラント埋入箇所の周囲は、タフトブラシを小刻みに動かしてケアを行いましょう。 方法④わからないことは歯科医師に相談する インプラントを入れた後は、かかりつけの歯医者から、アフターケアやメンテナンスに関する説明を受けます。歯ブラシや歯みがき粉選び、ブラッシングの方法について疑問が出てきたときは、説明を聞いたあとで医師や歯科衛生士に相談を行ってください。 医師はもちろん、歯科衛生士もケアの方法を熟知していますので、使用中の歯ブラシを持ち込むなどして、インプラント部分へのケア方法をチェックすることをおすすめします。 インプラント治療段階ごとの歯磨きの注意点 インプラントは、インプラント体と呼ばれる歯根の代わりの部品を埋入し、その上にアバットメントと呼ばれる連結部品を取り付けます。アバットメントの上には、白い歯の代わりとなる上部構造が取り付けられますが、上部構造ができあがるまでは「仮歯」を入れておきます。 ここからは、治療の段階ごとに注意しておきたい歯磨きの方法について確認していきましょう。 注意点①仮歯を入れている間 仮歯が入っている段階は、まだインプラントの埋入箇所が完全ではありません。術後しばらくは傷口も開きやすい状態にあるため、刺激を与えないように柔らかい歯ブラシを使ってケアを行ってください。 炎症のリスクを避けるため、刺激の強い歯みがき粉やデンタルリンスも避け、食後はこまめにうがいをして、お口の中に食べものの残りかすや糖分を残さないようにしましょう。 注意点②人工歯の装着後 上部構造の人工歯を装着したあとは、いよいよ歯が使える状態になります。とはいえ、手術直後は歯肉周りが腫れて出血しやすく、インプラントの定着までにはまだ時間が必要です。 取り付けたばかりの人工歯に負担をかけないように、力強いブラッシングは避けてください。 注意点③治療の完了後 治療がすべて終わり、インプラントを通常の歯として使えるようになった後は、ブラッシングや歯間へのケアは他の歯と同様に行えます。 インプラントを埋入してからは「インプラント周囲炎」「インプラント周囲粘膜炎」に注意し、歯周病の予防を意識しながら、自宅と歯医者でのメンテナンスをこまめに行ってください。 こちらの記事では、インプラント周囲炎の症状や原因、治療法を解説しています。 関連記事 インプラント周囲炎とは?原因から治療方法まで詳しく解説 インプラント治療後のケア インプラント治療後に自分自身でできるケア方法として、2つのポイントを紹介します。 ポイント①定期メンテナンスを忘れない 定期的なメンテナンスとして、埋入箇所のチェックと検査、お口の中全体の定期検診を1,2ヶ月に一度は行いましょう。 インプラント治療後、天然歯はすでに虫歯になりえない上部構造へと置き換わっています。しかし、歯ぐきや歯周組織の一部にはまだ感染症のリスクがあるため、「インプラント周囲炎」や「インプラント周囲粘膜炎」に注意が必要です。 インプラント周囲炎がひどくなると、歯周ポケットと呼ばれる歯ぐきのすき間が深くなっていきます。放置しているとインプラントが抜けてしまい、人工歯として使えなくなってしまうために、メンテナンスをこまめに続ける必要があるのです。 メンテナンスでは炎症や歯周病の有無を診察します。将来的に炎症が起きる可能性はないかどうか、予防のための治療やケア方法も定期的に確認を行ってください。 ポイント②歯周病や天然歯のケアも行う インプラントと隣り合う歯、前後の歯についても、歯周病のケアを行ってください。天然歯・人工歯を問わず、どの歯もご自身の歯として丁寧にケアを続け、汚れや細菌を取り除く必要があります。 歯周病は歯の表面ではなくその奥の歯ぐきや歯槽骨で発生しますが、歯周組織は連続して続いているため歯周病菌が広がる可能性があります。インプラントを入れた箇所だけをケアするのではなく、すべての歯を清潔に保たなければなりません。 丁寧なケアでインプラントを長く使う いかがでしたでしょうか? 今回は、インプラント治療の後に使う歯みがき粉や歯ブラシ、ケアの方法について紹介しました。 治療が完了してからは患者さんご自身のこまめなケアにインプラントの状態が左右されるため、お口の中は常に清潔に保つようにしましょう。 大阪・梅田の「デンタルオフィス大阪梅田」では予防歯科から口腔外科まで、幅広い治療やケアに対応しています。インプラント治療や治療後のケアでお悩みの方は、ぜひ当院へお越しください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.21

【インプラントとセラミックの違い】費用やメリットやデメリットも解説

インプラント治療は、歯を失った部分に歯根から上部構造の被せ物まで、連続して人工的に置き換えられる方法です。歯の欠けた部分やヒビ(亀裂)への詰め物・被せ物として行われるセラミック治療とはどのような違いがあるのでしょうか。 この記事では、インプラントとセラミックの違いについて、治療方法の特徴、メリット・デメリットを紹介します。インプラントとセラミックの違いを押さえたい方は、ぜひ参考にしてください。 インプラントとセラミックの治療の特徴を比較 インプラントは日本語で「埋め込む」という意味の言葉であり、医療器具などを埋め込む治療法の意味ももっています。セラミック治療の特徴も含めて比較していきましょう。 インプラント治療とは インプラント治療とは、歯根にインプラント体と呼ばれる人工の部品を埋め込む方法です。歯根から歯をすべて失ってしまった方も、元の歯に似せた人工歯に置き換えが可能です。 セラミック治療とは セラミック治療とは、特定の治療を指す言葉ではありません。「詰め物・被せ物にセラミック素材が使われる治療」という意味になります。 セラミックは非鉄金属の陶材として、多くの製品に使われています。化学的安定性に優れた特徴と耐熱性・耐蝕性を備えているため、機械部品・電子部品・光通信部品・工具・医療用製品に用いられています。 種類としてはオールセラミック・ジルコニアセラミック・ハイブリッドセラミック・e-max・メタルボンドと、目的にあわせてさまざまな素材が作られています。歯科治療では・部分的な詰め物(インレー)・差し歯または被せ物(クラウン)・ブリッジ・インプラント治療の人工歯にも使用されています。 インプラントとセラミックの違いとは インプラントとセラミックには、どのような違いがあるのでしょうか。素材・費用・治療期間・寿命について紹介します。 違い①素材 インプラントは歯根に埋め込むインプラント体・連結部であるアバットメント・人工歯である上部構造からできています。インプラント体は骨や歯周組織に直接接するため、純チタンまたはチタン合金が用いられます。 アバットメントはチタンのほかにジルコニアなどが、上部構造はレジン・セラミック・ジルコニア・金合金のいずれかを予算や見た目の審美性に応じて選びます。 セラミックは歯根の代わり、またはアバットメントとして使用することはできません。一方、被せ物や詰め物としては優秀で、一例として「オールセラミック」はすべてがセラミックでできている歯であり、天然歯のような審美性が特徴的です。 違い②費用 インプラントにかかる費用は、1本あたり30万円以上が目安となります。歯根へのインプラント体の埋入から上部構造までを連結させる手術と治療、各種検査や人工歯の作成費用が含まれます。 セラミック治療の費用は、詰め物や被せ物の箇所の大きさ・数・セラミックの種類によって異なります。オールセラミックの詰め物であれば、1ヶ所あたり約5万円以上が目安です。 こちらの記事では、インプラントの治療費を分割払いする方法を解説しています。 関連記事 インプラントの治療費を分割払いする方法 違い③治療期間 インプラント治療は、クリニックへの相談から上部構造の被せ物を終えるまでに最低でも半年程度をみておきましょう。セラミック治療は内容にもよりますが、根管治療や矯正を行ったとしても1,2ヶ月程度で治療を終えられます。 違い④寿命 インプラントの寿命は、歯根部分のインプラント体で約10年程度とされています。セラミック素材も10年以上は持つとされており、こまめにケアをして長持ちさせることも可能です。 インプラント治療のメリットとデメリット インプラント治療は、歯根を失くした患者さんでも本物の歯と遜色のない歯を手に入れられる治療方法です。自由診療のため費用はかかりますが、歯の使い勝手からみると、多くのメリットが期待できる方法といえるでしょう。 インプラント治療のメリットとデメリットを詳しくみていきましょう。 メリット インプラント治療のメリットは、以下の3つです。 【インプラントのメリット】 天然歯のような見た目 天然歯のような噛み心地 セラミック素材も使える インプラントは歯根部分から骨と結合させるため、天然の歯と同じように、強くしっかりと噛むことができます。上部構造にはセラミック素材も使用でき、天然の歯と遜色のないオールセラミックの人工歯も製作可能です。 デメリット インプラント治療のデメリットは、以下の3つです。 【インプラントのデメリット】 自由診療のため料金が高い 上部構造のみセラミックが使える 治療が受けられないケースもある インプラントは保険適用がほぼ適用されない自由診療です。素材をすべて安いもので揃えたとしても、手術や検査、通院に費用がかかります。 セラミック素材は上部構造のみに適用されますが、インプラント治療そのものが受けられない患者さんもいらっしゃいます。 セラミック治療のメリットとデメリット セラミック治療は、インプラント治療の上部構造・クラウン・インレーのいずれかが適用される場合に選択できます。セラミックは歯根が残っているときに、歯の上部のみを補うための治療です。 セラミック治療のメリットとデメリットを詳しくみていきましょう。 メリット 【セラミックのメリット】 人体との親和性が高い 天然歯のような仕上がり 歯垢がつきにくく清潔 セラミックはイオン化しやすく金属アレルギーの原因にもなりうる銀歯とは異なり、体への影響が少ない素材です。 天然の歯のような自然な風合いに色調をデザインできるため、審美性にもすぐれています。陶器の材料と同じく表面が滑らかなため、歯垢も付着しにくくなっています。 デメリット 【セラミックのデメリット】 自由診療のため料金が高い 強い衝撃を加えてはならない 歯根やアバットメントには不可 セラミック素材はレジン(合成樹脂)と混ぜ合わせたCAD/CAM冠と呼ばれる被せ物のみが保険適用となり、それ以外は自由診療扱いとなります。陶材のため衝撃に弱く、インプラント治療における歯根やアバットメントには使用できません。 インプラント治療の流れ インプラント治療は、対応可能な歯医者に相談しながら、カウンセリング・検査・診断を通じて治療計画を決定します。抜歯またはインプラント埋め込みの手術を行います。 「1回法」と呼ばれる治療では、インプラント体と連結部品であるアバットメントを1回の手術で設置します。その後、3ヶ月以上の治癒期間を経て上部構造である人工歯をセットします。 「2回法」は2度の手術でアバットメントを連結させ、同じく3ヶ月以上の治癒期間を経て傷口が治癒するのを待ってから上部構造を被せます。 セラミック治療の流れ セラミック治療も、歯科医への相談とカウンセリングを行います。歯根への治療や施術は必要ありませんが、審美修復・矯正・詰め物の直しなど、どの目的で治療を受けるかによって計画や方向性が変わります。 口腔内の検査と診断を経て正式な治療計画を策定し、必要に応じて根管治療(神経の治療)を行って、土台を作ってからセラミックを被せます。セラミック矯正や古くなった詰め物の代わりにセラミックを被せるケースでは、根管治療は行いません。 インプラント治療に通う歯医者の選び方 インプラント治療に通う歯医者の選び方について、3つのポイントをみていきましょう。 選び方①親身・丁寧に対応してもらえる 患者さんの立場に立って、お悩みにあわせた対応を行ってくれる歯医者を選びましょう。インプラントは高額かつ長期間の治療になりますから、患者さんの要望に沿って対応してくれるクリニックや医院を探しましょう。 選び方②インプラント治療の実績がある インプラント治療の経験が豊富な歯医者では、患者さんごとの症状にフィットした対応が可能です。難しい症例や珍しい症例にも対応できる、インプラントの資格を取得している医師を探してみてください。 選び方③通いやすい立地の歯医者を選ぶ インプラント治療は、長くかかる方で1年近くの通院が必要になります。通院回数は多くはないものの、治療前の検査や治療後のアフターメンテナンスにも通わなければならないため、通いやすい立地の歯医者を探しておくと安心です。 セラミック治療の特徴をチェック いかがでしたでしょうか? 今回は、インプラント治療とセラミック治療の違いや特徴について紹介しました。 インプラント治療でも上部構造にセラミックを適用できますので、これから治療を考えている方はセラミックの種類や長所をチェックしてみてはいかがでしょうか。 大阪の「デンタルオフィス大阪梅田」では、駅からアクセスがしやすくインプラント治療に力を入れているクリニックです。一般歯科・予防歯科などにも対応していますので、お口の中のお悩みはぜひ当院にご相談ください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.21

インプラント治療術後の過ごし方とは?食事や歯磨きの注意点

インプラント治療は、人工歯を埋入し天然の歯のように自然な仕上がりが得られる治療方法です。入れ歯やブリッジのデメリットを気にせず、しっかりとものを噛みたい方に向いています。 インプラントの手術は1回または2回行われますが、どちらも術後すぐにものを噛むことはできません。治療した部分が治癒するまで待たなければならず、回復期間中にはいくつかの注意点もあります。 この記事では、インプラントの術後について、注意したいポイントを詳しく紹介しています。これから治療を受ける予定がある方は、ぜひ参考にしてください。 インプラントは術後すぐには使用できない? インプラントの治療方法は、「1回法」と「2回法」から選べます。どちらもインプラントを埋め込むための手術で、即時インプラントと呼ばれる1回法は手術を1度のみ、2回法は歯根部分への埋入と、上部構造のセットのために2度手術を行う方法です。 術後、インプラントの使用が開始できるまでの目安期間を詳しくみていきましょう。 1回法の場合 1回法は抜歯即時埋入インプラント(ばっしそくじまいにゅうインプラント)とも呼ばれており、歯根が残っている部分を抜歯(必要な方のみ)した後、インプラントをその日のうちに埋め入みます。 一次手術のみで終了し、インプラントとアバットメントを取り付けた状態で治療期間に入るため、上あごで4ヶ月から6ヶ月程度、下あごは3ヶ月程度の治癒期間に1ヶ月程度の上部構造製作期間と取り付けのための治療日を設けて、すべての歯の装着が完了します。 1回法・2回法ともに上あごのほうが治療に時間がかかる点で共通していますが、二次手術の負担が減るぶん治癒にかかる期間も短くなるため、2回法よりインプラントを1ヶ月程度早く使い始められます。 2回法の場合 2回法は抜歯した部分を治癒させてから一次手術を行い、さらに治癒期間を経て二次手術で上部構造の装着を行います。一次手術で歯根の代わりとなるインプラントを埋入し、そこから治癒期間を設けてしっかりと傷口や骨を回復させます。 上あごで4ヶ月から6ヶ月程度、下あごは3ヶ月程度の治癒期間を経て、二次手術としてアバットメントの装着を行い、1ヶ月程度の上部構造製作期間と取り付けのための治療日を設けて、すべての歯の装着が完了します。 インプラント術後の注意点 インプラント手術を行う際、手術当日から術後の経過日数に応じて日常生活の注意点が変わっていきます。ここからは、術後〜1週間までと、1週間後〜メンテナンス期間それぞれのポイントをみていきましょう。 術後から1週間頃 手術当日から1週間が経過するまでは、食べ物・飲み物・睡眠・運動・歯磨き・喫煙(習慣がある方)にそれぞれ注意が必要です。注意したいポイントを詳しくみていきましょう。 注意点①食べ物 局所麻酔が切れるまではものを噛む食事は控えてください。麻酔が完全に切れて口の中の感覚が戻ってから、柔らかく咀嚼がしやすいもの・ぬるめの温度のもの(熱すぎないもの)を中心に摂取し、インプラントを埋め込んだ場所以外の歯で噛むようにしてください。 歯ごたえがあるものや尖ったもの、熱いものはケガや創部へ影響を及ぼすおそれがあるため、麻酔の効き目に関わらず術後1週間以上が経過してから摂取しましょう。心配な方は、傷口とインプラントが完全に治るまで待つことをおすすめします。 ガムのように、柔らかいけれどしっかりと噛まなければならないものも、手術後は口にしないように注意が必要です。インプラントを埋め込んだ部分は傷口でありデリケートな状態のため、縫合済みであってもしっかりと回復を待つ必要があります。 注意点②飲み物 飲み物は、術後〜1週間目までは熱いもの・冷たいもの・刺激物・アルコールを避けましょう。創部に刺激を与える可能性があるものは、創部の回復を促すためにも数日間は控えるようにしてください。 スパイスが含まれている飲み物や、レモン・お酢のように酸が入っている飲み物も刺激を感じる可能性があり、術後の痛みが増幅するのを避けるためにも、水やお茶を中心に口にしやすいものを飲用しましょう。 注意点③睡眠 睡眠は安静な状態で過ごせる方法のひとつです。活発な身体活動を沈静化させる働きもあり、傷を少しでも早く治すためには、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。 アルコールのように一時的な覚醒作用をもたらすもの、その他交感神経を優位に働かせる作用がある行動は避け、軽い運動であっても術後1週間までは行わないようにします。眠りたいときはしっかりと体を休めて、休息したいときに休息するよう心掛けてみてください。 注意点④運動 運動の習慣がある方は、術後すぐ〜1週間までは安静に過ごしてください。運動によって血液の循環が活性化されると、傷口がズキズキと傷んだり出血を伴ったりする場合があります。 ウォーキングやヨガのように軽く体を動かすものでも、血流が活性化すると痛みや出血を引き起こす可能性があります。マッサージやストレッチ、サウナも同様に避けてください。 注意点⑤歯磨き インプラント手術は、埋入直後がもっともデリケートな状態です。1回法では傷口の修復を待たずにインプラントを埋め込んでしまうため、デリケートな傷口を広げないように、歯磨きの際のブラッシングには注意が必要です。 2回法では歯根の部分にインプラントを埋入し、傷の治りを確認したうえで上部構造へと繋げます。歯根部分の埋入については、1回法と同じくデリケートな状態ですので、ゴシゴシと歯磨きを行わないようにしましょう。 その後歯ぐきを切開し、2回目の手術を行う際にも新たな傷口ができあがります。手術直後は感染症のリスクがあるため、歯磨きをしっかりと行わずに毛先の柔らかいインプラント用ブラシを使用することをおすすめします。 注意点⑥喫煙 喫煙によってニコチンなどの成分を摂取すると白血球の働きが変化し、抵抗力が減弱するおそれがあります。ニコチンは歯肉の内部を通っている血管を収縮させて血流を低下させる作用があり、喫煙をするほど歯肉の健康が損なわれるリスクが高まって、創部の治りが悪くなるおそれがあります。 喫煙習慣がある方は、術後すぐにタバコを吸うのは避けましょう。また、インプラントの治療を受けたあとは歯肉を長く健康に保たなければなりません。 人工の歯を天然の歯と同じように使えなくてはならないため、歯肉に影響を与える喫煙の回数や量は減らし、「節煙」「減煙」からスタートし、「禁煙」「断煙」を目指してみてください。 1週間後からメンテナンス中 術後、1週間以上が経過すると徐々に傷口が塞がっていき、痛みや腫れが引いてきます。ここから本格的なメンテナンス期間に入り、患者さんご自身での口腔ケアがインプラントの持ちに重要な役割を果たします。 ただし、傷口が塞がったからといって天然歯と同じように強くものを噛んでしまうと、インプラント周りの痛みや炎症、ぐらつきなどのトラブルに繋がる可能性があるため、医師やクリニックのスタッフからのアドバイスに従い、正しい歯の使い方を心掛けてください。 こちらの記事では、インプラント治療後にメンテナンスが必要である理由ややり方を解説しています。 関連記事 インプラントのメンテナンスが必要な理由とやり方 注意点①歯磨き 1週間が経過してからは飲食や入浴がしやすくなり、運動なども適度にこなせるようになります。メンテナンス方法として、柔らかい歯ブラシを使って創部以外を優しくブラッシングするようにしましょう。 創部と逆側の部分には通常の歯ブラシを使うこともできますが、誤って創部に当ててしまい、出血や痛みが発生するリスクも考えられます。完全に傷が塞がるまでは、柔らかいブラシで丁寧に汚れを落とすようにしましょう。 抜歯までのあいだはブラッシングのほかにうがい薬による口腔内の洗浄も行うと、歯周病の予防に効果的です。 注意点②抗菌剤を飲み切る 鎮痛剤とは別に、抗菌剤(抗生物質)も処方されます。1日○錠(袋)と指定されていますので、正しい用量を守って飲み切るようにしてください。 自己判断での服用や、服用したりしなかったりすると、抗菌剤の効果が正しく現れずに傷口の治りが悪くなるおそれもあります。 インプラント術後に相談すべき症状 インプラントの手術を終えたあとは、出血や痛みなどの症状が表れます。個人差が出る部分でもありますが、想定される症状とその原因、対処法をみていきましょう。 症状①出血 抜歯直後、またはインプラントを埋め込んだあとの創部は、縫合されていても出血する可能性があります。術後、1〜2日程度で出血は収まるものの、それ以上の日数の出血や創部の周辺部位からの出血、鼻血といったケースはすぐにクリニックへ連絡し、主治医に相談してください。 患者さんによっては骨造成やインプラント埋入部分、またはその周辺への過去の治療が元で、インプラント治療とは別に出血が起きるケースも考えられます。 症状②痛み 埋入箇所や切開・縫合箇所を中心にズキズキとした痛みが数日間続くことがあります。鎮痛剤(痛み止め)は処方された通りの用法・用量を守り、空腹時を避けて飲食の際に服用しましょう。 痛みがあまりにも強く我慢ができない、創部以外の場所が痛む、少しずつ創部が治ってきているのに突然強い痛みが現れるといったケースは、すぐにかかりつけのクリニックへ連絡し、お口の中のチェックを受けてください。 症状③その他体に現れる症状 痛みと出血以外に可能性のある症状としては、薬の副作用によるトラブル、またお口から膿が出てくる患者さんもいらっしゃいます。 薬の副作用については、既往症の薬との飲み合わせや服用のタイミング、用法・用量の間違いに注意し、適切な飲み方をしているのに体に合わないときは服用を中止し、クリニックまたは提携の調剤薬局へ相談してください。 あごの手術をされた方はお口の中以外に、鼻から膿が出てくることがあります。違和感があるときは無理をせず、クリニックに連絡のうえ相談や検査を行いましょう。 インプラント術後に腫れがひどい場合の対処法 インプラントの手術では歯の土台である歯槽骨や歯肉への侵襲が発生するため、患部の腫れがみられます。ここからは、腫れがひどいときに行う4つの対処方法を紹介します。 対処法①処方された痛み止めや抗生物質を服用する 強い痛みを感じたときは、まずクリニックから処方された痛み止め、抗生物質を服用してください。 対処法②血流を促進する行為を避ける 術後は炎症が起きており、安静にしながら炎症が収まるのを待ちます。血液が勢いよく体の中を巡ると痛みが増す可能性があるため、アルコールや入浴・サウナ、運動は控えてください。 痛みや腫れは免疫反応の一種として起こるもので、自然に収まります。当日〜数日間は安静にしながら、口もあまり動かさないようにして、血流を落ち着かせつつ様子をみてください。 対処法③冷やす 痛みや腫れのある箇所を冷やす行為は、一時的ではありますが沈静化に役立ちます。冷やしすぎると治癒や回復に影響を与えてしまいますが、外側から軽く冷やす程度であれば問題はありません。 タオルを軽く水で濡らし、絞って頬に当てながら冷やします。市販の冷却シートを使うことも可能です。腫れの状態やインプラントを埋入した歯の状態もみながら、必要に応じて冷やすようにしてください。 対処法④担当医に相談する 腫れがひどく、冷やして安静にしていても治らないときには担当の医師に相談を行ってください。 腫れのほかに強い痛みがあり我慢ができない、出血がある、その他の不調や違和感も伝えながら、インプラントを埋め込んだ箇所がどのような状況になっているかを確認しましょう。 あごの骨の移植、インプラントの手術箇所によって痛みや腫れ以外の症状が出る場合もあります。内出血やあざ、しびれをきたすケースについても、インプラントの埋入状況の確認が必要です。 インプラント治療後はメンテナンスが大切 いかがでしたでしょうか? 今回はインプラント治療術後の過ごし方についてご紹介しました。 1回法と2回法はどちらもインプラントが使用できるまでに数ヶ月の期間をかけるため、すぐに天然の歯のようにインプラントが使えるわけではありません。丁寧なメンテナンスと傷口の回復を心掛け、お口の中は常にきれいに保つように心掛けましょう。 大阪・梅田の「デンタルオフィス大阪梅田」では、国際インプラント学会の最高位資格とされる「Diplomate -ディプロメイト(指導医)」をもつ理事長のもとで、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な治療を行っています。インプラントを検討されている方は、ぜひ当院へご相談ください。 大阪梅田のインプラント治療なら「デンタルオフィス大阪梅田」

2023.02.21

【インプラントと差し歯の違い】費用やメリット・デメリットも解説

インプラント治療は、従来の差し歯治療に代わる新しい治療方法として注目されています。自分自身の元の歯と同じように人工歯を使える方法であり、神経や歯根がなくなった場所にもピンポイントで歯を立てることが可能です。 この記事では、インプラントと差し歯のそれぞれについて、治療方法の特徴と違い、メリット・デメリットを紹介します。差し歯とインプラントのどちらを選択するべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。 インプラントと差し歯 インプラントは日本語で「埋め込む」という意味の言葉です。歯に対しては、歯根からインプラント体と呼ばれる部品を埋入して骨と結合させ、その上に連結部品と上部構造を被せていきます。 差し歯は「歯冠継続歯(しかんけいぞくし)」とも呼ばれ、歯根が残っている部分にのみ治療が可能な方法です。ここからは、それぞれの治療の特徴を紹介します。 インプラント治療とは インプラント治療とは、歯根からインプラント体と呼ばれる人工の部品に置き換えて埋め込み、人体の組織と結合してから「上部構造」と呼ばれる歯の部品を取り付ける治療方法です。 歯を失った方も、元の歯と遜色のない見た目のインプラントに置き換えられる方法で、隣り合う歯を削ったり抜いたりする必要がありません。 差し歯治療とは 差し歯治療は、自分自身の歯根の上に人工歯を被せて使う方法です。歯根が失われていても人工歯を立てられるインプラントとは対照的に、自分自身の歯根がなければ治療不可となり、他の手段を選ぶことになります。 インプラントは自費診療ですが、差し歯は保険適用または自由診療の治療から選べます。ただし、保険適用の差し歯は素材の強度に乏しい安いものを選んでしまうと、歯の寿命が短くなるため注意が必要です。 インプラントと差し歯の違いとは インプラントと差し歯には、どのような違いがあるのでしょうか。見た目・費用・治療期間・寿命について紹介します。 違い①見た目 インプラントは歯根から上部構造まですべて人工の部品を使用しますが、人体に親和性の高い素材を使用するため、天然歯と遜色のない色味の上部構造を被せて、見た目に違和感が出ないように整えられます。 差し歯は上部構造のみ人工歯を使います。保険適用の差し歯は安い素材を用いるため、寿命が短めに作られているものもあります。汚れが溜まらないように定期的に清掃し、外れる前に差し替える必要があります。 違い②費用 インプラントはあごの骨に関する疾患や事故のみ、保険適用の対象になります。ほとんどが自由診療として扱われており、1本あたり数十万円の費用がかかります。 差し歯は保険適用が可能で、1割〜3割負担の場合1本あたり数千円〜とリーズナブルに治療ができます。自由診療を選ぶと保険適用のものよりも良質な素材が使われ、素材の種類によって費用が変わります。 違い③治療期間 インプラントの治療は、手術の後の回復期間に日数がかかります。1度の手術のみを行う「1回法」または、2度の手術に分けて行う「2回法」のどちらを選択するかによって、1ヶ月程度治療期間が変わることにも注意が必要です。 手術当日までにカウンセリングや検査を行わなくてはならないため、全体で半年程度(状況によっては1年)と考えてください。 差し歯の治療は、歯根が残っている場所に施せるため、埋入の必要はありません。カウンセリングの必要もなく、7回前後の通院で治療が終えられます。 違い④寿命 インプラント体はあごの骨と結合するため、しっかりとくっついていれば10年以上は使い続けられます。差し歯の場合は素材によって耐用年数が変わり、耐久性の高い素材は5年以上、レジンのように安価な素材のものは数年ごとに交換が必要です。 違い⑤メンテナンス インプラントのメンテナンスとして、痛み・不具合・ぐらつき・噛み合わせ・歯の高さ・歯ぐきの状態をすべてチェックしてから、歯垢やその他の汚れを落とします。 差し歯のメンテナンスも同様に歯垢が溜まっている場所をきれいに清掃して、歯ぐきの状態や差し歯が正しく装着できているかをチェックします。 インプラント治療のメリットとデメリット インプラント治療は、差し歯よりも自然な噛み心地と見た目が手に入りやすい治療方法です。自費診療になりますが、患者さんのお口の中に合わせて満足度の高い仕上がりが目指せます。 インプラント治療を行うメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。 メリット メリットとして挙げられるのは、以下の3つです。 【インプラントのメリット】 天然歯のような見た目 天然歯のような噛み心地 健康な歯を処置する必要がない インプラントはブリッジと違い、隣の歯を削る必要がなく天然歯のような見た目と噛み心地が手に入りやすい特徴があります。 デメリット デメリットとして挙げられるのは、以下の3つです。 【インプラントのデメリット】 自由診療のため料金が高い 1回法非対応のクリニックがある 治療が受けられないケースもある 自由診療のため、1本のインプラントにかかる料金は一般診療よりも高額になります。また、治療期間の短い一回法を選択したいけれど、クリニックが非対応の場合は二回法となります。 患者さんによっては、あごの骨が薄い、少ないといった理由からインプラント治療が受けられないケースもあるため、医師とよく相談のうえで治療を計画してください。 こちらの記事では、インプラント治療における一回法と二回法の違いや特徴を解説しています。 関連記事 インプラント治療の一回法と二回法とは?違いや特徴を解説 差し歯治療のメリットとデメリット 差し歯治療は、生まれもった天然の歯根を使って上に被せ物をする方法です。歯根がそのまま使用できるため、歯根の周りを取り巻いている歯根膜をはじめとする歯周組織もそのまま使用できます。 差し歯治療のメリットとデメリットを詳しくみていきましょう。 メリット 差し歯治療のメリットは、以下の3つです。 【差し歯のメリット】 天然の歯周組織が使える 保険適用のため料金が安い 治療期間が短く大掛かりな手術も不要 差し歯は、歯根を利用して上に被せ物を被せられる方法です。歯の神経を抜かなければなりませんが、歯根膜や歯肉などの歯周組織はそのまま使えるため、歯の働きが完全には失われません。 大掛かりな手術の必要がないため、インプラント治療に比べて治療期間も短くなります。 デメリット 差し歯治療のデメリットは、以下の3つです。 【差し歯のデメリット】 歯根がない場合は治療ができない 安い素材を使うと歯の寿命が短い 審美性に乏しい場合がある 差し歯治療は安価にできる治療方法ですが、歯根が残っていなければ治療自体が不可となります。安い素材を使って治療費を安く抑えようとすると、歯のもちが悪く寿命が短くなってしまうおそれもあります。 銀歯のように保険適用の素材には審美性に欠けるものが多く、また安価な素材は寿命が短いために、徐々に破折や割れ・欠けのリスクが伴う場合もあります。 インプラント治療を受ける場合の流れ インプラント治療を受ける場合、最初に必ず歯科クリニックでの相談・カウンセリングを行います。治療後も定期的にメンテナンスや検診に通う必要がありますが、詳しく流れをみていきましょう。 流れ①相談・カウンセリング インプラント治療が可能な歯科クリニックを訪れ、治療を計画している旨を相談します。1回法・2回法のどちらを希望しているか、費用面(できれば安くしたい、いい素材を使ってほしいといった内容)歯の見た目(審美)や歯並びに関する相談もこの段階で行いましょう。 医師からの説明や対応に納得ができないとき、いろいろなクリニックの見解を聞きたい場合には「セカンド・オピニオン」も活用してください。 流れ②検査・診査・診断 患者さんの希望も踏まえて、検査や診断を行います。ここではレントゲン写真といった画像による診断を行い、希望通りのインプラント治療ができるかどうかをチェックします。 あごの骨が薄い方の場合、インプラントを埋め込んでも土台の強度が十分ではない可能性があるため、骨造成と呼ばれる治療や移植手術が勧められます。ただし強制ではありませんので、医師の提案を受けても拒否することが可能です。 流れ③検査結果と治療計画 得られた検査結果に応じて治療計画をたてていきます。インプラント治療が難しいケースや顎骨造成を行わなければならない患者さんは、この時点で医師とよく相談を行い、治療を勧めるかどうかを判断してください。 流れ④治療日当日 治療計画に従って、当日を迎えます。麻酔をかけて埋入箇所の抜歯や清掃を行います。1回法はその日のうちにアバットメントまで装着ができます。 流れ④上部構造の取り付け 回復期間を経て、アバットメントまできれいに取り付けられていることが確認できたら、上部構造の取り付けを行います。 流れ⑤定期検診・メンテナンス インプラント、差し歯はどちらも人工的に作られているため、1ヶ月から2ヶ月ごとの定期検診で状態をチェックします。歯と歯ぐき、歯周組織の状態もあわせて確認し、問題があれば治療を行います。 差し歯治療を受ける場合の流れ 差し歯は、虫歯が神経にまで達しており表面のエナメル質や象牙質が失われた場合に行われることが多い治療です。詳しく流れをみていきましょう。 流れ①相談・カウンセリング 差し歯治療はどの歯科クリニックでも可能です。信頼のできるクリニックで、差し歯治療について相談を行いましょう。 インプラントのように治療計画の作成は必要ありませんが、差し歯の装着前には神経を取り除く根管治療が必要になります。 流れ②根管治療 根管治療は根の治療とも呼ばれ、神経をすべて取り除いて空洞の状態にし、土台となる部品を装着できるようにします。手術ほど大掛かりな治療ではありませんが、麻酔をしっかりとかけたうえで行われます。 流れ③土台の装着 次に、神経の通っていた空洞部分に人工の土台を装着します。事前に歯の形を整えたうえで、土台の型取りを行ってから、歯に適した土台を製作して装着を行います。 インプラント治療を受ける歯医者の選び方 インプラント治療を受ける際には、以下のポイントに注意してクリニックを選んでください。 選び方①治療について詳細に説明してくれるか 治療に関しての流れや注意事項、疑問点への回答を丁寧に行ってくれるかどうかをチェックしましょう。 選び方②実績・設備がしっかりしているか インプラント埋入の実績があること、個室や麻酔、画像診断に必要な設備が整っていることを確認しましょう。 選び方③インプラント以外の治療法も提案してくれるか インプラント治療が難しい患者さんには、代替案として他の治療方法を提案するか、または他の専門医を紹介してくれるクリニックを選んでください。 差し歯やインプラントは信頼のできるクリニックへ いかがでしたでしょうか? 今回は、インプラントと差し歯の特徴や違いを紹介しました。料金が安く、治療期間が短い差し歯は魅力的ですが、天然歯と同じような機能と審美性をもつインプラント治療はさらに満足度の高い仕上がりが期待できます。 大阪・梅田の「デンタルオフィス大阪梅田」では、月曜日から日曜日まで診察を行っています。保険診療と自由診療の両方に対応していますので、お口のことでお悩みの方はぜひ当院へご相談ください。 大阪梅田でインプラント治療をご検討中なら「デンタルオフィス大阪梅田」まで

2023.02.21

妊娠中のインプラント治療は可能?注意しておくべきリスクと影響

妊娠中は注意しなければならないことがたくさんあります。 中には「妊娠しているけれどインプラント治療を受けたい」「インプラント治療期間中に妊娠がわかり、どうすればいいか悩んでいる」といった方もいるでしょう。 そこで、インプラント治療と妊娠の関係性や影響について解説します。 この記事を読むことによって注意すべきことや、おさえておきたいリスクなどが分かるので、参考にしてみてください。 妊娠中もインプラント治療を受けられるのか? 妊娠中でもインプラント治療は可能なのですが、リスクが考えられることからおすすめはできません。 妊娠中はお腹の中の赤ちゃんのことも考えなければならないため、注意すべきことがたくさんあります。 あえて妊娠中の時期にインプラント治療を受ける必要はないでしょう。 どうしても治療を受けたいと検討しているのであれば、リスクについておさえておく必要があります。 妊娠中にインプラント治療を行うリスク 妊娠中のインプラント治療について確認しておきたいのが、胎児と母体への影響です。 それぞれ解説します。 リスク①胎児への影響 妊娠中に治療を進める場合、胎児へのリスクとして以下のようなことが考えられます。 レントゲンやCTによる影響 薬の使用に関する問題 胎児への影響として注意しなければならないのが、まず、レントゲンやCTによる影響です。 インプラント治療は一般的な虫歯治療とは異なり、外科手術を伴う大掛かりな治療であることから、事前に精密検査が必要になります。 レントゲンやCT撮影が行われることになるのですが、胎児への放射線リスクについて考えておかなければなりません。 レントゲンの被曝量は非常に少ないため影響が出る可能性は小さいとされていますが、100%影響がないとは言い切れないため、注意したいところです。 また、治療後は抗生物質や鎮痛薬などが処方されますが、これらの薬についても胎児に対して全く影響がないとは言い切れません。 リスク②母体への影響 母体への影響も考えられます。 代表的なリスクは以下のとおりです。 治療時の仰向け姿勢で苦しさを感じる 通院が負担になる つわりで治療が難しいケースがある 治療中の出血による早産のリスク 薬の使用に関する問題 インプラント治療に限らず歯科治療は仰向けの状態で行うことになりますが、特にお腹が大きくなっている時期に長時間仰向けの姿勢をとると苦しさを感じてしまいます。 場合によっては意識障害に繋がるほどです。 お腹が大きくなってからは通院も負担に感じてしまうでしょう。 また、つわりがある時は歯科器具を口の中に入れられただけで苦しくなり、治療を継続できなくなることもあります。 さらに、治療中の出血が血液中に含まれる早産を誘発させる物質の濃度を高めてしまう可能性についても考えておかなければなりません。 胎児と同様に薬を服用することに対するリスクも考えられます。 妊活する場合インプラント治療を行うタイミングはどうする? 妊活中の方や、妊活をしたいと考えている方の場合、どのタイミングでインプラント治療を行えば良いのでしょうか。 妊娠中に治療を進めることには前述したようなリスクが伴うため、基本的には妊娠前か出産後のタイミングでインプラント治療を行うことになります。 妊娠前に治療を開始する場合は、妊娠発覚後に治療を一時的に中断しなければならない可能性を考えておきましょう。 場合によっては歯が抜けたままの状態で長く過ごさなければならないことも考えられます。 数ヶ月単位かかる治療であるため、ゆっくり落ち着いて取り組みたいと考えているのであれば、出産後のタイミングで検討してみると良いでしょう。 妊娠中のインプラントに代わる処置 インプラント治療は失った歯を補うための治療法なので、インプラント治療を検討している方は歯がない状態のはずです。 妊娠中でインプラント治療が継続できないとしても、歯がないままの状態だと食事にも影響しますし、周囲の人の目が気になるようなこともあるでしょう。 こういった場合、インプラント治療に変わる処置として、仮歯や部分入れ歯を入れてもらうことが可能です。 インプラントの治療中や、治療予定の段階で妊娠が発覚した場合は、かかりつけの歯科医師に相談してみましょう。 自身で勝手に影響がないだろうと判断し、インプラント治療を継続するのはおすすめできません。 こちらの記事では、インプラントと入れ歯の違いを解説しています。 関連記事 インプラントと入れ歯の違いとは?それぞれの特徴を紹介 インプラント治療中に妊娠が発覚したら? すでにインプラント治療を開始しているものの、その途中で妊娠が発覚したような場合は、まずは治療を受けている歯科医院で相談しましょう。 ご紹介したように、妊娠中のインプラント治療にはさまざまなリスクがあるため、基本的には治療を中断する形になります。 相談することによって、どこまで治療を進めるのか、治療途中で歯がない部分がある場合はどのように対応するかになどについて検討してもらうことが可能です。 また、妊娠中はホルモンバランスが変化することもあり、歯周病トラブルが発生しやすくなります。 歯周病がひどくなると、インプラント治療ができません。 そのため、妊娠で一時的にインプラント治療を中止し、出産後に再開する場合も定期的に歯科医院に通ってクリーニングを受けることになるでしょう。 どのような頻度で通えば良いのかなどについても相談してみてください。 出産後、インプラント治療を再開するタイミングなどについてもアドバイスが受けられるはずです。 妊娠中のインプラント治療は避けておくのが無難 いかがでしたでしょうか? 今回は妊娠中のインプラント治療について紹介しました。 どのようなリスクがあるのか、何に注意すべきなのかがご理解いただけたかと思います。 基本的に、妊娠中のインプラント治療は推奨されません。 リスクのことを考えると、出産後、安定した状態で治療を再開しましょう。 妊活中の方や妊活予定の方で、インプラント治療のタイミングなどについて悩んでいるのであれば、「デンタルオフィス大阪梅田」でご相談ください。 患者様1人1人に合った治療内容や治療方法を提案しています。

2023.02.20

前歯のインプラント治療は難しい?費用相場やメリットも確認

前歯のインプラント治療は、奥歯と比較すると難しいと言われることがあります。 そのため、失った前歯の治療の選択肢として本当にインプラントを選択すべきか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで、前歯のインプラント治療について、費用相場や難しいとされる理由などを紹介します。 この記事を読むことによって前歯と奥歯のインプラントは何が違うのか、インプラントによる治療でどういったメリットがあるのかなどが分かるので、参考にしてみてください。 前歯のインプラント治療について 前歯のインプラント治療を行おうと検討しているのであれば、先に費用の相場と治療にかかる期間から確認しておきましょう。 それぞれ解説します。 費用相場 奥歯と比較すると前歯のほうが治療費は高額になるのではと心配している方もいるかもしれませんが、前歯でも奥歯でも1本当たりの費用は30~40万円程度です。 ただ、どの程度の費用がかかるのかについては、歯科医院によって異なるほか、個人差もあります。 例えば治療を進める場合、インプラント体を顎の骨に埋入する形になるのですが、骨の量が足りないと、先に骨を増やすための治療を行わなければなりません。 また、虫歯や歯周病の方はそれらの治療をしてからインプラント治療を行うのが基本です。 口腔内の状態や顎の骨の量に問題がなければ前歯1本あたり30~40万円程度で済みますが、その他の治療を組み合わせる場合は追加で費用がかかることになります。 こちらの記事では、インプラント治療にかかる費用を安くする方法を解説しています。 関連記事 インプラント治療を安くする方法はある?手順や注意点を紹介 保険適用について インプラント治療には保険が適用されないことから、治療費は全額自己負担となります。 自費診療の扱いとなるのですが、具体的な治療費の設定については、選択する歯科医院によって異なるので良く確認しておきましょう。 インプラントの治療費を確認する際は、その費用にどこからどこまで含まれているのかについても確認しておくことをおすすめします。 期間 インプラントの治療期間は、上顎の場合で約6ヶ月、下顎の場合で約4ヶ月です。 治療後は、顎の骨に埋入したインプラント体と骨が結合することによってしっかり人工歯を支えてくれるのですが、そのためにかかる期間が上顎で約6ヶ月、下顎で約4ヶ月です。 また、インプラント治療には外科手術を1回行う1回法と、2回の外科手術が必要になる2回法の2種類があり、どちらで治療を行うのかによって治療期間が大きく変わります。 1回法は、インプラント体の埋入とアバットメントと呼ばれる部品の装着を一度の外科手術で済ませる方法です。 2回法は1回目の外科手術でインプラント体の埋入を行い、骨とインプラント体が結合してから2回目の外科手術でアバットメントを取り付けます。 2回法の場合、途中でインプラント体と骨が結合する時間を取るため、1回法と比較すると治療期間が長くかかります。 ただ、1回法が選択できるかについては顎の骨の量や、口腔内の状態によっても変わってくるので、検査を行ったうえで判断が必要です。 また、あらかじめ顎の骨を増やす治療を行わなければならなかったり、虫歯や歯周病の治療が必要だったりする場合は、さらに期間がかかることになります。 自分の場合はどの程度の期間がかかりそうかについては、検査をした段階で大体分かるので、確認してみましょう。 前歯のインプラントが難しいといわれる理由 前歯のインプラント治療は、奥歯と比較すると難しいといわれることがあります。 その理由として、以下のようなことが挙げられます。 顎の骨が薄いため 奥歯と比較すると、前歯は顎の骨が薄いことが前歯のインプラント治療が難しいといわれる大きな理由です。 インプラント治療は、顎の骨に穴を開けて、そこにインプラント体を埋入する治療法となります。 そのためには、インプラント体が埋入できるような十分な量の骨がなくてはなりません。 前歯は奥歯と比較して薄い骨にインプラント体を埋入しなければならないため、治療の難易度が高くなります。 特に歯周病が原因で前歯を失い、インプラント治療について検討している方は、骨吸収と呼ばれる歯槽骨の吸収が起こっている可能性が高いです。 正常な方よりも骨が薄くなっていることがあるため、そのままでは治療が進められず、先に顎の骨を増やすための治療が必要になることもあります。 骨造成について 顎の骨が十分でない場合に行われることになるのが、骨造成と呼ばれる手術です。 サイナスリフト、ソケットリフト、GBRなどの種類があり、インプラント体を埋入するのに必要となる骨を増やすために行われます。 ただ、歯科医院によっては、対応できる骨造成手術が少なく、前歯のインプラント治療を断られてしまうケースも珍しくありません。 それぞれの要望や状況に合わせて適した骨造成手術ができるような歯科医院を選ぶことが重要です。 歯茎が下がると見た目が悪くなる インプラント治療は審美性が高いことで知られていますが、加齢などの影響で歯茎が下がってしまった場合、見た目が悪くなる問題が挙げられます。 奥歯と比較すると、前歯は顎の骨が薄いだけではなく、痩せやすいのが特徴です。 治療を行ってからしばらく経過して顎の骨が痩せた場合、インプラントの金属部品が一部透けて見えてしまう恐れがあります。 そのため、歯科医師は将来的に歯茎が下がり、見た目が悪くなってしまう可能性も考えたうえで治療を行わなければなりません。 前歯は奥歯よりも目につく箇所ということもあり、見た目にこだわらなければならないのも難易度が高くなる理由です。 きれいに仕上げるためには技術が必要 インプラント治療で前歯を自然に、きれいに見せるためには、技術が求められます。 例えば「明らかに他の歯と比較して形や向きがおかしい」「歯茎が下がっているわけではないものの、インプラントと人工歯の間が黒い」などのトラブルがあります。 これは、担当する医師の技術不足による影響が大きいです。 インプラントを埋入する方向や角度が不適切だったり、歯茎のコントロールに失敗したりした場合に問題が起こりやすくなります。 人と会話をする際も、前歯は目につきやすい箇所ということもあり、インプラント治療をする際には慎重に対応しなければなりません。 求められる技術力が高いため、奥歯と比較して治療の難易度が上がります。 クリニックの選び方 きれいに仕上げてくれる歯科医師を探すには、クリニック選びにこだわることが重要です。 クリニックを選ぶ際には、インプラント治療の経験が豊富な医師がいる歯科医院を選びましょう。 たくさんの患者様の治療に対応してきた歯科医院であれば、一人ひとりの口腔内の状況に合わせ、適切な判断を行ってくれます。 気になるクリニックの設備などについてもホームページ上で紹介されていることが多いので、確認にしてみてはいかがでしょうか。 前歯をインプラントにするメリット 前歯をインプラントにすることにより、様々なメリットがあります。 代表的なメリットは以下の3つです。 審美性 インプラントを選択する大きなメリットとして、審美性の高さが挙げられます。 失った歯を補う治療法としてインプラントの他にも部分入れ歯がありますが、部分入れ歯は金属の留め金が見えてしまうことがあり、審美性が高いとはいえません。 ですが、インプラントは自分の他の歯と同様の見た目であるため、非常に自然です。 色についても、天然歯に合わせて作れるため、周りの歯と比べて浮いてしまうようなことはありません。 咀嚼力 インプラントは、天然歯と同じくらいの咀嚼力を持ちます。 これは、顎の骨に埋入するインプラント体に骨と結合する特徴を持った金属である「チタン」が使われているからです。 土台部分が骨としっかり結合するため、失ってしまった歯根の役割を果たしてくれます。 例えば、部分入れ歯やブリッジだと硬いものを噛めないようなことがありますが、そういった心配もありません。 見た目だけではなく、機能性にもこだわりたいと考えている方にはインプラント治療が向いているでしょう。 他の歯への影響がすくない ブリッジや部分入れ歯などと比較すると、他の歯に対する影響が少ないのもインプラントのメリットです。 ブリッジの場合、失った歯の両隣にある歯を支えとして連結した人工歯を設置することになります。 この時、支えとして調整するため、両隣の歯を削らなければなりません。 部分入れ歯についても、留め具をかけている周囲の歯に負担をかけてしまいます。 一方、インプラントであれば独立した治療が可能であるため、他の歯に影響を与えないのがメリットです。 前歯のインプラントができない人 前歯のインプラント治療はすべての方が選択できるものではありません。 例えば、以下に該当する方はインプラントによる前歯の治療が難しいケースが多いです。 顎の骨が極端に不足していてインプラント体の埋入が難しい方 顎が成長段階でインプラントが適さない子ども 妊娠中でインプラント治療に関する薬が服用できない方 重度の歯周病や虫歯で感染症のリスクが高い方 例えば、顎の骨が不足している方でも、骨を増やす手術で対応できる程度であればインプラント治療は可能です。 歯周病や虫歯で口腔内の状態が悪い方でも、先にこれらの治療を行えばインプラント治療ができることがあります。 難易度の高い前歯のインプラントは信頼できる歯科医院に相談を いかがでしたでしょうか? 今回は前歯のインプラント治療について紹介しました。 難易度が高い理由や、インプラント治療を選択するメリットなどについてご理解いただけたかと思います。 奥歯は前歯と比較すると目立ちませんが、前歯は人からも見えやすい箇所なので、機能性だけではなく、見た目にもこだわりたいところです。 信頼できる歯科医院で相談をしてみましょう。 「デンタルオフィス大阪梅田」は、これまでに多くのインプラント治療を行っています。 顎の骨が不足している方も骨を増やす治療を行ったうえで対応可能なので、ご相談ください。

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